巨人、無念のドロー終戦 下克上での3年連続日本S進出ならず ファイナル3戦わずか2点の貧打に泣く

[ 2021年11月12日 21:09 ]

セCSファイナルステージ第3戦   巨人2―2ヤクルト ( 2021年11月12日    神宮 )

<セCSファイナル ヤ・巨3>7回、水分補給する原監督(撮影・島崎忠彦)
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 巨人は2―2でヤクルトと引き分け、6試合制のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージで1勝もできず。ヤクルトが優勝チームに与えられるアドバンテージ1勝を含めて3勝0敗1分けとし、優勝した2015年以来6年ぶり8度目の日本シリーズ進出を決めた。

 レギュラーシーズンで11ゲーム差をつけられた2位・阪神にファーストステージで無傷の2連勝。借金1の3位から“下克上”でファイナルステージに進んだ巨人だったが、同じく11ゲーム差だったヤクルトには歯が立たなかった。

 初戦で20歳右腕・奥川に9三振を喫してプロ初完投初完封&CS史上最年少完封勝利を献上すると、エース菅野を立てて臨んだ第2戦も24歳左腕・高橋に6回まで8三振を喫してスアレス、清水、マクガフという継投の前にわずか2安打で2試合連続零敗。引き分けでも3年連続の日本シリーズ出場がなくなるこの日の第3戦は3回に坂本の犠飛で1点先制するも追加点が奪えず、5回まで無安打投球を見せた先発左腕・メルセデスが6回1安打無失点で降板すると、7回に登板した2番手右腕・デラロサが安打と2四球で2死満塁のピンチを招いて降板した。ここでリリーフした3番手左腕・中川は青木への初球を左前2点適時打とされ、1―2と逆転。8回に広岡の適時内野安打で追いついたが、勝ち越すことはできなかった。規定により9回裏のヤクルト攻撃は行われず、コールドゲームとなった。

 巨人は2年連続で本塁打、打点のセ・リーグ2冠を獲得した主砲・岡本和は左脇腹痛のためこの日も出場選手登録されず、CSを5戦連続で欠場。レギュラーシーズンで球団歴代2位タイの27試合連続安打をマークし、切り込み隊長として期待された松原はファイナルステージ3戦で11打数0安打7三振とふるわず、坂本、丸、ウィーラーのクリーンアップも3人合計30打数5安打と不発だった。第4戦では左腕・高木が予告先発投手として発表されており、プロ10年目で初先発となるところだったが幻に終わった。

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