龍谷大が14年春以来29度目のVに王手　関西六大学野球最多Vの名門復活へ

関西六大学野球秋季リーグ戦　第6節第1日   龍谷大5―2神院大 （ 2021年10月8日    南港中央 ）

＜神院大・龍谷大＞　龍谷大先発・中澤　（撮影・平嶋　理子）
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　すでに勝ち点4を挙げている龍谷大が神院大を下し、14年春以来、7年半ぶり29度目（82年の新リーグ設立以降）の優勝と完全Vに王手をかけた。先発左腕の中澤嶺（2年＝比叡山）が5回3安打1失点（自責0）の好投でリーグ単独トップの4勝目。「ブルペンでは思ったところにボールがいく確率が低かったが、試合の中で少しずつ感覚がつかめてきた」と修正に成功し、安定感抜群の投球を披露した。

　春のリーグ戦を終えてから、多いときには練習中1時間に1回、バナナやおにぎりなどの間食を取り入れ体重は4キロ増の73キロ。「球が重くなって、長打を打たれなくなった」とこの日の被安打3本は全て単打にとどめた。奪三振42もリーグ単独トップを死守。「奪三振は目標にしてきた数字。あしたも投げることがあれば頑張りたい」と歓喜の瞬間を心待ちにした。

　◇中澤　嶺（なかざわ・りょう）2002年（平14）1月11日生まれ、滋賀県近江八幡市出身の19歳。八幡小4年から八幡シャークスで野球を始め、八幡中では竜王ジャガースに所属。比叡山では1年秋からベンチ入りし、3年春からエース。3年夏は初戦・2回戦で彦根東に4―7で敗退。龍谷大では1年秋（春は中止）からリーグ戦に出場し通算8勝。最速145キロに球種はカットボール、スライダー、チェンジアップを操る。1メートル79、73キロ。左投げ左打ち。