奥川、7回途中1失点好投も降板時は「本当にごめんなさい。あとはお願いします」 田口が見事な火消し

[ 2021年10月8日 21:15 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―1阪神 ( 2021年10月8日    神宮 )

<ヤ・神21>ヒーローインタビューを終えマジック11ポーズをする(左から)西浦、つば九郎、奥川、田口(撮影・久冨木 修)      
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 ヤクルトの高卒2年目右腕・奥川恭伸投手(20)が引き分け以上で優勝マジックが点灯する2位・阪神との大一番(神宮)に先発登板。7回途中4安打1失点と好投し、自己最多4連勝となる今季9勝目(3敗)をマークした。チームは4―1で勝利を収めて10月は無傷の7連勝。2015年以来6年ぶりとなる優勝へのマジック11が初点灯した。現時点での最短優勝決定日は15日。

 3人が呼ばれたお立ち台へ最初に上がった奥川は「チームもこの週が本当に山場だと思って頑張っていますし、大事な初戦だったのでもう少し長いイニング投げたかったですね」とまずは反省の弁。失点は4回、大山に打たれたソロによる1点だけだったが、3点リードで迎えた7回に8試合ぶりとなる四球を与えて2死満塁のピンチを招いて降板しただけに「最初は良かったんですけど、やっぱり後ろの方でピンチをつくってしまって投げ切れなかったので、そこが少し悔しいですね」と振り返った。

 その2死満塁のピンチで奥川をリリーフした左腕・田口は代打・糸井を空振り三振に仕留める見事な火消し。「本当に申し訳ない気持ちだったんですけど、何とか抑えてくれ!って思いながら応援していました」。投手交代時には先輩の田口に「本当にごめんなさい。あとはお願いします」と声をかけたといい、お立ち台の順番待ちで控えていた田口が満足げな顔を見せると、奥川はニッコリ。かけたい言葉はあるかと聞かれると「本当にありがとうございます!」とうれしそうに声を張り、スタンドからは大きな拍手が降り注いでいた。

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