巨人・菅野アクシデント 6回まで無安打も負傷降板 サヨナラ負け3連敗で首位とと8・5差

[ 2021年10月8日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人0―1ヤクルト ( 2021年10月7日    神宮 )

<ヤ・巨>7回、投球練習中に異変が生じ、マウンドを降りる菅野(撮影・森沢裕)
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 大記録達成を予感させていた巨人・菅野が異変を訴えた。三塁ベンチが慌ただしく動く。6回まで無安打投球を続けていたが、7回の投球練習で右手親指をつった。緊急降板。無念さをにじませマウンドを降りた。

 5回の投球時に足を滑らせてマウンドに右手をつく場面もあったが、6回まで86球で無安打。首位チームを圧倒していただけに「できればもう1イニングは投げたかった」と悔やむ。次回登板に影響はないもようで「前向きに捉えて次へつながる投球ができた」と語った。

 緊急の継投策で9回1死までチームとして無安打投球を継続もそこから守護神のビエイラが2安打を許してサヨナラ負け。3連敗で首位・ヤクルトと8・5ゲーム差となった。

 逆転Vは絶望的だが、CS進出は確実。菅野は同じ神宮で行われた18年CSファーストS第2戦でポストシーズン史上初の無安打無得点を達成している。調子が良くないと感じながらも修正して偉業を達成できたのは「調子が良くない時にチームを勝たせるのがエース」との信念から。不振や故障で4度の抹消を経た今季も、最終盤に懸ける思いは強い。3試合、白星がない。それでも菅野は「最近では一番バランスが良かった」と言った。21イニング無得点と貧打は深刻だが原監督も「(菅野は)いい投球でした」と評価。ポストシーズンも見据えれば、エースの復調は朗報だ。(神田 佑)

 ◇菅野の18年CSでのノーヒットノーラン 10月14日、ヤクルトとのCSファーストS第2戦(神宮)に先発した菅野は7回2死まで完全投球。ここで山田に四球を与えて唯一の走者を許したが、113球でポストシーズン初の無安打無得点を達成し「途中から完全に狙っていた。最高の気分」と語った。試合は4―0で勝利。レギュラーシーズン3位だった巨人は2位ヤクルトに連勝してファイナルSに進んだ。

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2021年10月8日のニュース