ヤクルトにM11初点灯!史上6度目「前年最下位からの優勝」なるか?

[ 2021年10月8日 20:59 ]

セ・リーグ   ヤクルト4―1阪神 ( 2021年10月8日    神宮 )

<ヤ・神>阪神を破ってマジックを点灯させ、ハイタッチをかわす村上(中央)らヤクルトナイン(撮影・北條 貴史)
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 ヤクルトは阪神との直接対決を4―1で制し、10月に入ってから無傷の7連勝。3ゲーム差となった2位・阪神の自力Vが消滅し、2015年以来6年ぶりとなるヤクルトの優勝へマジック11が初点灯した。現時点での最短優勝決定日は15日。

 このままリーグ優勝を果たせば、セ・パの2リーグ制となった1950年以降、6度目の「前年最下位からの優勝」となる。また、パ・リーグはこの日試合がなかったオリックスが首位に立っており、このまま優勝まで突き進めば、史上初のセ・パ両チームとも「前年最下位からの優勝」となる。

 1950年以降、初めて「前年最下位からの優勝」を果たしたのは60年の大洋。59年には6年連続の最下位となったが、60年に三原脩監督が就任すると“三原マジック”でチームを初のリーグ優勝、そして日本一に導いた。

 1975年の広島は、3年連続の最下位を経て、“赤ヘル”生みの親であるルーツ監督が就任。だが黒星が先行し月27日に突然辞任。野崎泰一監督代行を経て5月に古葉竹識監督が就任。それ以降、驚異的な強さを見せ球団創設26年目で初の優勝を成し遂げた。

 翌年は、巨人が達成。長嶋茂雄監督2年目のシーズンで、前年、球団創設以来初の最下位となった巨人だったが、張本勲など積極的な補強を行ない、王貞治との“OH砲”を形成。阪神と競った末に最終戦で3年ぶりの優勝を決めた。

 2001年には、近鉄がパ・リーグ唯一の「前年最下位からの優勝」を果たす。梨田昌孝監督の2年目のシーズンで、“いてまえ打線”が際立った。優勝を決めた9月26日のオリックス戦では、代打の北川が逆転サヨナラ満塁本塁打を放つ劇的なものだった。

 2015年にはヤクルト。2年連続で最下位のヤクルトだったが真中満新監督の采配の下、トリプルスリーを達成した山田哲人の活躍もあり、14年ぶり7度目のリーグ優勝を果たした。

 昨季まで2年連続セ・リーグ最下位だったヤクルトは9月に球団新記録となる13試合連続負けなしで10年ぶりの9連勝を飾るなど快進撃を続け、9月22日に437日ぶりの首位に浮上。10月に入っても勢いは止まらず、無傷の7連勝となった。13試合連続負けなしが始まった9月14日からは16勝2敗4分けと驚異の高勝率・889。貯金は今季初の23となった。

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