ソフトバンク今季ワースト6連敗 直近5戦で4度目零敗わずか2安打に工藤監督「一生懸命やった結果」

[ 2021年10月8日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0ー7西武 ( 2021年10月7日    メットライフD )

<西・ソ24>5回の攻撃前、円陣を組むソフトバンクナイン(撮影・尾崎 有希)
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 また零敗…。ソフトバンクは7日、西武に0―7で敗れた。打線が西武の先発・松本の前にわずか2安打に終わり、10三振を喫して完封負け。2日のオリックス戦から5試合で4度目の零敗となった。今季ワーストの6連敗(1分け挟む)となり、3位・楽天とのゲーム差は5とさらに広がった。

 負けられない終盤戦で5位・西武に惨めな負け方だった。9回2死一塁。リチャードが空振り三振に倒れ、スコアボードには9個目の「0」が並んだ。西武・松本に2安打完封負けを喫し、今季ワーストの6連敗。工藤監督はため息交じりに声を絞りだした。

 「一生懸命やった中での結果。出てる選手は何とかしようとしている。監督である僕が選手を信じなくてはチームとして成り立たない」

 打線は前日6日の楽天戦での零敗を引きずるかのようだった。初回に柳田の二塁打などで2死二、三塁としたが、デスパイネが中飛に倒れて先制機を逃した。2回から6回までは無安打。指揮官は5回の守備から2打席凡退だった中村晃に代えてリチャードを起用する采配も見せたが、実らなかった。最近5試合で4度目の零敗と貧打は深刻になる一方で改善の兆しは見られない。

 試合前、小久保ヘッドコーチは「2ストライク以降の打撃は(打率が)1割台。それ以外は3割台なので追い込まれるまでの対応が大事」と松本対策を練っていた。しかし、27アウト中、15人が2ストライクから凡退。作戦を徹底できない打線は10三振を喫し、松本にプロ初完投初完封を許した。

 今季ワーストタイの借金4となり、9日にも優勝の可能性が完全消滅する。勝負の10月は5敗1分けと白星なしで、3位・楽天とのゲーム差は5と広がった。2013年以来8年ぶりのBクラスが現実味を帯び、工藤監督は「勝敗はベンチの責任。選手には常々言っているように自分の出せる100%を出してほしい。連敗よりもまずは試合に集中して戦う姿勢で臨むことが大事」とナインに要望した。(福井 亮太)

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2021年10月8日のニュース