阪神・中野　つなぎの3安打で勝利に貢献「後ろにいい形で回すことを意識して入っていけている」

セ・リーグ   阪神4－1広島 （ 2021年9月11日    マツダ ）

＜広・神＞7回、中野は左前打を放つ（撮影・奥　調）
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　つなぎ役としての働きが光った。7試合連続で2番に座った阪神・中野がチーム唯一の3安打を記録。5試合ぶり今季9度目の猛打賞だ。

　「役割は塁に出ることが一番大事だと思っている。後ろにいいバッターがいるので、そこにいい形で回すということを意識しながら入っていけている」

　まず3回2死からの第2打席では左前に運んだ。続く6回は無死から外角高めのカットボールを再び左前打。マルテの先制3ランを呼び込む価値ある安打だった。さらに7回にも、この日3本目の左前打。コースに逆らわないシュアな打撃で、チャンスメークした。

　巧みなバットさばきに加え、盗塁数もリーグトップの22盗塁を誇る。目の前で通算300盗塁を決めた糸井にも刺激を受け「想像できない数字。すごい記録」。俊足を武器に、その背中を追う。

　同期入団の佐藤輝が降格。「少し悲しい気持ちがあった。いい状態で帰ってきてくれることを信じて、自分がやるべき仕事をやっていきたい」。余念は捨て、目の前の勝利への貢献のみに集中する。（山本　浩之）