昨年は公式戦2試合の男にスカウト熱視線 セガサミーの153キロ右腕・横山楓

[ 2021年9月12日 18:23 ]

ボールが隠れるフォームから150キロ超えの直球を繰り出す横山(撮影・柳内 遼平)
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 今年のドラフト会議は10月11日。社会人野球のセガサミーに急成長を遂げ、一躍ドラフト候補に挙がった投手がいる。2年目の右腕・横山楓投手(23)は最速153キロを誇る直球を武器にプロ入りを狙う。

 7日にZOZOマリンスタジアムで行われた日本製鉄かずさマジックとのオープン戦では4回から登板し、2回を1安打無失点。最速148キロの直球に落差の大きいフォーク、カーブを織り交ぜて5三振を奪った。9球団のスカウトが視察する前での快投にも「納得いくようなボールは投げられていない。もっとスピードを出して、真っすぐで押していきたい」と表情を引き締めた。

 宮崎学園から国学院大に進学した横山は東都大学リーグで通算6勝を挙げ、セガサミーに加入。だが、1年目の20年は公式戦登板が2試合のみに終わった。故障ではなく「単純に実力でベンチを外れていた」という。

 チームは秋に行われた都市対抗で4強入りも、貢献できなかった横山はオフに肉体改造を決意。ウエートトレーニングと食事量の増加で体重は10キロアップの92キロとなった。投球フォームの改善にも着手し、本塁方向に向けていた左腕を三塁方向に向けるよう修正。体が開かなくなったことで最速は4キロもアップして153キロに。右手のテークバックも小さくなり「シンプルで無駄がない」という新フォームが完成した。

 フォームの変更は打者からリリースを見えづらくする効果も生んだ。急成長を元広島・西田真二監督が見逃すはずもなく、公式戦での登板は急増。7月に行われた日本選手権準々決勝のHonda戦では2番手で5回2安打無失点、4奪三振の快投を見せた。西田監督は「強い球を持っている。中継ぎでも先発でも投げることができ、ウチの中でキーポイントになる選手」と成長に目を細めた。

 大学時にプロ志望届を提出するも、指名漏れ。2度目の挑戦に「目の前の試合にしっかり結果を出すことが一番。でも緊張しています」と本音を漏らす。

運命の日に今度こそ「横山 楓」の名が呼ばれるか、注目だ。(柳内 遼平)

 ◇横山 楓(よこやま・かえで)1997年12月28日生まれ、宮崎県出身の23歳。大宮中では宮崎中央ボーイズでプレー。宮崎学園を経て、国学院大に進学。20年からセガサミーに加わった。1メートル81、92キロ。右投げ両打ち。

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