阪神・糸井 長かった~手術乗り越え436日ぶり激走で史上31人目の通算300盗塁を達成

[ 2021年9月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-1広島 ( 2021年9月11日    マツダ )

<広・神>8回1死一、三塁、梅野の時に糸井は二塁盗塁を決め通算300盗塁を達成 (撮影・奥 調)
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 不惑の阪神・糸井が節目の数字に到達した。3―1の8回無死一塁。代打で右翼線に安打を放ち、無死一、三塁へと好機を拡大した。そして続く打者・梅野の初球で、すかさず二盗に成功。史上31人目の通算300盗塁を達成し、左手を突き上げた。

 「みんな喜んでくれて、それが一番思い出になったし、うれしい。正直、ちょっと諦めたと言ったらおかしいですけど、1年半ぐらいリーチかけてからできなかったので(達成)できて、良かった」

 40歳1カ月での到達は歴代最年長。19年に左足首を負傷して手術を経験し、昨季は右膝痛に悩まされるなど、度重なる故障と向き合ってきたが、決して歩みは止めなかった。20年7月2日の中日戦以来、実に436日ぶりの疾走で決めた。

 10日の広島戦ではオリックス時代からのチームメート・西勇が通算100勝を達成。試合後、自身ツイッター投稿で「西おめでとう。記念ボードえ~なー!」とうらやましがっていたが、一夜明けですかさず自らも記念ボードをゲットするあたりも「超人」らしい。

 実はこの記念ボードは299盗塁を決めた次の試合から球団広報が準備。予備がないためビジターでも毎回、関係者の手で運ばれ、細心の注意を払い保管されてきた。それがようやく日の目を見た。矢野監督からも「300ってとんでもない数字」と賛辞を受けた。

 とはいえ「超人」にとっては通過点。「胴上げを絶対にする。それを胸に誓って残りの試合、頑張ります」。記録よりも記憶に残るシーズンにすべく、全力で突っ走る。(長谷川 凡記)

 《プロ野球31人目快挙》糸井(神)が11日の広島18回戦(マツダ)の8回に二盗を決め、通算300盗塁を達成した。プロ野球31人目。初盗塁は日本ハム時代の07年9月10日のロッテ戦。40歳1カ月での到達は、99年秋山幸二(ダイエー)の37歳3カ月を超える史上最年長となった。阪神在籍時の達成は64年吉田義男、07年赤星憲広に次いで3人目。

 ◆記念グッズ 阪神は糸井嘉男外野手(40)の通算300盗塁達成記念グッズとしてTシャツ、ヘンリーネックシャツ、フェイスタオル、巾着、クッションを13日から公式オンラインショップT―SHOPにて受注販売する。

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2021年9月12日のニュース