オリックス　首位ロッテと1差後退の零敗　初先発・バルガスは最悪抹消も…左脇腹違和感で降板

パ・リーグ   オリックス0－7西武 （ 2021年9月11日    メットライフD ）

＜西・オ＞5回途中、降板するバルガス（中央）（撮影・尾崎　有希）
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　オリックスが首位戦線から一歩後退した。西武・今井に3安打に抑えこまれ今季3度目の零敗。ロッテに1ゲーム差に離された中嶋監督は、「そういう試合にしてしまったらダメなのですが、やっぱり打線がつながらなかった」と絞り出した。

　150キロ超の直球とスライダーに翻弄（ほんろう）された。7回先頭の杉本がようやくチーム初安打を放ったが、T―岡田、大下が2者連続空振り三振。攻略の足がかりすらつかめず13三振を喫し、指揮官は「ボール球を追いかけてしまったのは修正しないといけない」と奮起を促した。

　誤算もあった。来日初先発したバルガスが5回途中で左脇腹の違和感を訴え緊急降板。4回1/3を6失点で初黒星を喫した。中嶋監督は「投球どうのこうのよりケガの方が心配。（今後の起用も）どうなるか分からない」と表情を曇らせた。

　脇腹は投球時のひねる動作で負荷がかかる箇所で、完治に時間がかかるとされる。最悪の場合、出場選手登録抹消の可能性もある。先発陣は山本と宮城が躍動する一方、増井、スパークマンが不振。先発ローテーション再整備を図る最中で、助っ人右腕が中継ぎから転向直後にアクシデントに見舞われた。「明日（12日）、取れるように」と指揮官。25年ぶりの頂点へ、踏ん張りどころだ。（湯澤　涼）