巨人・小林、801日ぶり一発がV弾「手応えはあったんですけど、僕なんでファウルになるかなと…」

[ 2021年9月12日 21:38 ]

セ・リーグ   巨人2―1広島 ( 2021年9月12日    マツダ )

<広・巨18>7回2死、左越えにソロ本塁打を放つ小林(撮影・吉田 剛)
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 巨人の小林誠司捕手(32)が広島戦(マツダ)の7回に2年ぶりアーチとなる勝ち越しの今季1号ソロ。チームの連敗を6で止め、4年ぶりとなる7連敗を阻止した。

 4年ぶりの中4日で先発した同学年の相棒・菅野とバッテリーを組み「8番・捕手」で先発出場。1―1で迎えた7回、2死走者なしで入った第3打席で、相手先発左腕・床田が1ボールから投じた2球目、真ん中低めスライダーを左翼ポール際へ放り込んだ。打線は初回に吉川、坂本の1、2番コンビが連打した後、床田の前に快音聞かれず。6イニング、打者24人ぶりに出た安打が起死回生の決勝弾となった。

 2019年7月4日の中日戦(東京D)以来801日ぶりのアーチが決勝弾となった小林は「ここずっと打ててないですし。それでも打席に立たせてもらえるチャンスがあったので何とか自分のスイングをしようっていう気持ちと、やっぱりベンチでも皆が前向いてすごい声出してたんで、僕も何とかしたいなって気持ちで」と振り返り「たまたまバットに当たりました」とはにかんだ。

 打った瞬間の手応えについて聞かれると「そうですね…。手応えはあったんですけど、ま、僕なんでファウルになるかなと思ったですけど。広島の地なんで…はい。入ってくれたのかなと思います」と大阪出身ながら広陵(広島)で甲子園準Vした“第2の故郷”での一発を喜んだ。

 ボールがスタンドに飛び込んだ瞬間、こみ上げてくる思いがあったのでは?と聞かれると「いや、そうですね。応援してくださるファンの方の声援もありますし、チームは苦しいですけど、皆すごい前向いてその試合に勝つっていう気持ちは出てると思うので、その気持ちに乗らせてもらったっていう感じですね」と小林。中4日で7回1失点と力投した菅野については「智之に関してはすごい頼もしいですし、常に…ね。背中でチームを引っ張ってってくれる姿っていうのは皆も…ね。ついていく部分はたくさんあると思うので。智之だけにならずにしっかりサポートできたらいいなと思って…はい。きょうはやりました」と“菅野専用捕手”からの脱却にも意欲を燃やした。

 「上を向いて、前を向いて。全員が優勝に向かって、日本一に向かってやってるんで。あさっても全力で頑張りたいなと思います」と小林。逆転でのリーグ3連覇に向け、巻き返しを誓った。

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