ソフトバンク・栗原 2軍戦で凱旋弾 侍で金獲得もレベルの高さ痛感「しっかりやらないと」出直し即結果

[ 2021年8月11日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   ソフトバンク1-4阪神 ( 2021年8月10日    タマスタ筑後 )

<ウエスタン ソ・神>5回2死、右越え本塁打を放った栗原(撮影・中村 達也)
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 凱旋アーチ!東京五輪で侍ジャパンの一員として金メダル獲得に貢献したソフトバンクの栗原陵矢捕手(25)が10日、ウエスタン・リーグ阪神戦(タマスタ筑後)に出場した。「1番・三塁」で先発し、5回に右越えソロを放ち、13日から再開されるリーグ戦へ弾みをつけた。

 金メダリストの勇姿を見ようと、タマスタ筑後に駆けつけたファンの期待にアーチで応えた。0―4の5回2死走者なし。栗原が阪神の先発・村上が投じた93キロのスローカーブを引きつけ、振り抜いた。打球は右翼のネットに突き刺さった。

 「たまたま良かったです。振りだしたタイミングが合ってないと思う。足りないとこがはっきり出て良かったです」

 「1番・三塁」で先発出場し、4打数1安打。打席ごとに実戦感覚を呼び覚まし、第3打席で鮮やかな一発を放った。「(東京五輪では)貴重な経験をさせてもらった。改めてレベルの高さを痛感して、まだまだ技術や体力を高めていかないといけない」。決意を新たにして臨んだ試合で結果を残し、手応えをつかんだ。

 東京五輪では2日の米国との準々決勝に代打で出場して犠打を決めたが、出番はその1打席だけ。「不安はある。ゲームに出られていないので、もう一回しっかりやらないといけない」と気を引き締めた。試合前の練習では早出特打で打ち込み、三塁でのノックでは積極的にボールを呼び、チームを盛り上げた。

 筑後ファーム施設に到着した際にはリュックから金メダルを取り出し、井出2軍外野守備走塁コーチの首にかけた。「反応は良い感じでした」と笑顔を見せたが、五輪で出番が少なかった悔しさもある。「改めて試合に出たいと思った。出ないといけないし、出たい気持ちが強い」と語った。

 マツダスタジアムでの広島とのエキシビションマッチ後に報告を受けた工藤監督は「聞いて、ほっとしています」と喜んだ。13日からは4位からの巻き返しを期すペナントレースが再開する。「(5打席立って)プラスになった」と栗原。一回り大きくなった姿でチームを引っ張る。(福井 亮太)

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