福島敦彦氏 堅実な守備光るも、米子東の打球判断に実戦不足の感否めず

[ 2021年8月11日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権大会第1日 1回戦   米子東1-4日大山形 ( 2021年8月10日    甲子園 )

<日大山形・米子東>健闘をたたえ合う両校ナイン(撮影・河野 光希)
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 【福島敦彦の迫球甲子園】開幕試合は緊張はもちろん、独特の雰囲気があり平常心で戦うことが難しいが、両校とも落ち着いた試合運びだった。甲子園の初戦というのは、守りから崩れることも多いのだが、失策こそあったものの日大山形の三遊間を含め両校ともに堅実な守備が光った。

 ただ、地方大会を勝ち抜いてきたとはいえ、コロナ下で制限が多く練習試合を含めた実戦不足の感が否めないのも事実。米子東は6回1死から太田君が中前への飛球安打を放ち中堅手が後ろにそらしたが二塁に行けず。9回無死一、二塁で長尾君の中前打で二塁走者の中本君が三塁でストップするなど、微妙な打球判断にも影響がみられた。

 米子東は先発に2年生が5人と若いチームで、経験不足もあったが2安打した4番の太田君をはじめ楽しみな選手が多い。この経験を糧に秋以降の飛躍につなげてほしい。(報徳学園、慶大、中山製鋼元監督)

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