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貫いた自分らしい投球 倉敷商の背番号10・三宅貫太郎 父が踏んだ聖地で躍動

[ 2021年8月11日 11:30 ]

第103回全国高校野球選手権大会第2日1回戦   倉敷商3―10智弁学園 ( 2021年8月11日    甲子園 )

<倉敷商・智弁学園>力投する倉敷商先発の三宅(撮影・河野 光希)
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 甘く入ったらいけない。十分過ぎるほど分かっていたのに、少しだけ手元が狂った。

 0―0の4回無死一塁。倉敷商の背番号10・三宅貫太郎(3年)は智弁学園の4番・山下陽輔(3年)を迎えた。

 初球。115キロのスライダーが浮いた。打球はあっという間に、左翼フェンスを直撃した。先制点を許したところで、降板した。

 「とりあえず全球種を低めに集めて、良い打者ばかりなので低めに投げて打たせて取る投球をしようと思っていた。厳しいコースにと意識していた。球が浮いてしまった。4回に打たれてしまったので悔いが残る」

 3回0/3を投げて4安打2失点。優勝候補に挙がる強力打線に対し、自らの投球スタイルを貫いた。ドラフト候補の前川右京(3年)に対した2打席で、直球は1球しか投げなかった。スライダー、カーブ、チェンジアップ。徹底した変化球攻め。2本の内野安打を許したが、長打は打たれなかった。51球中、32球が変化球だった。

 倉敷商OBの父・正城さん(49歳)は89年夏、90年春の2度、甲子園に出場した。2年生の夏の初戦ではセンバツ優勝校の東邦に2―1で競り勝ち、同校初のベスト8まで勝ち上がった。

 「小さい頃からお父さんと見に来ていたこの球場で野球ができて楽しかった」。父がプレーした甲子園のグラウンドで、思い切り腕を振って投げた。(川島 毅洋)

 ◇三宅 貫太郎(みやけ・かんたろう) 2003年(平15)8月14日生まれ、岡山県出身の17歳。小2で野球を始め、倉敷南中ではマキビクラブでプレー。倉敷商では2年秋からベンチ入り。好きな言葉は「白球は正直だ」。1メートル78、66キロ。右投げ右打ち。

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