阪神・中野「刺激もらえた」、母校・日大山形の夏初戦快勝に発奮!エキシビ2安打締め

[ 2021年8月11日 05:30 ]

2021プロ野球エキシビションマッチ   阪神0-2楽天 ( 2021年8月10日    楽天生命 )

<楽・神>4回2死、右前打を放つ中野(撮影・白鳥 佳樹)
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 母校の勝利を力に変えた。阪神・中野は則本昂から2安打。エキシビションマッチでは初の複数安打を放って最終戦を締めくくり、後半戦へはずみをつけた。

 「いい投手から2安打打ったことで、後半戦にも、いい流れでいけると思いますし、個人としてもやってきたことをしっかりと出せた結果かなと思います」

 納得いく内容だった。2回1死、1ボールから外角へのカットボールを中前打すると、4回2死無走者ではカウント1―1から甘く入ってきたカーブを逃すことなく右前打。4日のオリックス戦で負傷した右足の不安を完全に払拭(ふっしょく)する内容で、存在感を示した。

 この日、夏の甲子園大会の開幕試合で母校の日大山形が米子東を4―1で下した。宿舎で最初から最後まで観戦し、自身が2年時に4強入りした13年夏以来の聖地勝利を見届けた。

 「8年ぶりに初戦を勝ったということで自分も見ていて刺激をもらえましたし、これからもしっかり頑張っていこうという気持ちになった」

 打撃ではトップの位置を工夫するなどして出場した同マッチは10試合で打率・276だったが、最後の最後で好投手を打ち、上昇曲線を描いた。守備でも巨人・坂本から受けた助言を実践した。

 「自分の役割である出塁であったり(チームにおける)犠牲であったり、そういうチームに貢献することが一番大事。後半戦は自分の調子が良い悪いに関係なく、しっかりと貢献できるようにやっていきたい」

 充実の1カ月弱を過ごしたルーキーは、後半戦でさらなる戦力となるはずだ。(須田 麻祐子)

 ▽中野の高校時代の甲子園成績 日大山形2年の13年夏に出場。初戦の日大三戦で2安打2打点をマークするなど全4試合に「2番二塁」でフル出場し通算16打数3安打2打点の打率・188。準決勝で敗れたが、山形県勢初の4強入りに貢献した。

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