日本ハム・渡辺　楽天・マー君撃ち　変化球狙い先制打

パ・リーグ   日本ハム3－0楽天 （ 2021年6月30日    楽天生命 ）

＜楽・日＞2回無死一、三塁、右前に先制の適時打を放つ渡辺（撮影・吉田　剛）
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　日本ハム・渡辺がマー君から先制打を放ち、3年目の野村が楽天にトドメを刺した。

　2回無死一、三塁。カウント1―0から楽天・田中将のスプリットを右前へ。日米通算180勝右腕の出鼻をくじく一打に、渡辺は「ワンボールの次だからストライクが来るだろう。ある程度は変化球をイメージしてました」と振り返った。

　前カードのロッテ2連戦は8打数無安打2併殺と精彩を欠いた。「チームに迷惑かけたし、悔しい試合が自分の中で続いた。それでもスタメンで使ってくれる。しっかり結果を出さなきゃと思わせてくれた」。前日はドローも6月1日広島戦以来の2号ソロ。少しだけ溜（りゅう）飲を下げた。

　8回2死二、三塁では野村が左前2点適時打。「ボールは見えていたけど、チャンスでなかなか打てなかった。ボクが打てば勝てた試合はあったのに…。結果が出て良かった」。昨季は開幕先発をつかみ上々のスタートも故障に泣いた。今季序盤も左膝関節炎で離脱したが、先月初旬に復帰すると、規定打席には到達していないが、打率・314と能力は発揮しつつある。

　最下位の事実は変わらない。それでもまだ72試合、シーズンの半分が終わっただけだ。「一生懸命やれば何か流れが出来てくる。前に進むはず」。栗山監督の言葉を信じ、目前の試合に全力を尽くす。