門馬敬治監督「アグレッシブベースボール」で甲子園4度V モットーは「応援される選手に、チームになれ」

[ 2021年7月1日 09:38 ]

東海大相模・門馬監督
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 今夏限りで退任する東海大相模(神奈川)の門馬敬治監督は、豪快な野球を貫くイメージが定着しているが、選手の人間力を高めることを第一に考える指導者だ。ミーティングでは「応援される選手になれ。応援されるチームになれ」と何度も繰り返す。普段の行いは学生も、近隣住民も見ている。グラウンドだけでなく、学校生活の大事さも説いてきた。

 学校では社会科教諭。授業中に居眠りをした生徒を見つけたときのこと。「先生が面白くない授業をして、ごめんな」と謝ったこともあった。どうすれば生徒が興味を持ってくれるかを常に考えて教壇に立っていた。

 99年に監督に就任した当初は悩んだ。自身がコーチだったときに指揮を執っていた村中秀人氏(現東海大甲府監督)に何度も相談した。弱音も吐いたこともあった。それでも、選手と向き合い、厳しい練習で鍛え上げた。甲子園では春夏合わせ4度の日本一。現在は神奈川県内41連勝中だ。神奈川の高校野球史に残る名将になった。(川島 毅洋)

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2021年7月1日のニュース