ヤクルト・村上 五輪開幕戦予砲!ドミニカン右腕からキング24号ソロ

[ 2021年7月1日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト2―2阪神 ( 2021年6月30日    甲子園 )

<神・ヤ>4回無死、村上は同点のソロ本塁打を放つ(撮影・後藤 大輝)
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(21)が30日、甲子園での阪神戦で2戦連発となる24号ソロを放ち、リーグ単独トップに立った。金メダルを目指す東京五輪侍ジャパンに選出された若きスラッガー。7・28開幕戦で激突するのがドミニカ共和国で、同国代表入りの可能性もある右腕・アルカンタラを初対戦で打ち砕く一撃だった。

 初対戦だろうと、外国人であろうと村上には関係ない。持ち味の豪快なスイングで打ち砕いた。0―1の4回先頭。カウント1―2からの4球目、真ん中低めに来たアルカンタラのスプリットを逃さなかった。

 「追い込まれていたけれど、甘く入ってきた球をミスショットすることなく捉えることができました」

 初めて対峙(たいじ)したドミニカンから右翼席へ同点ソロを運んだ。前日に並ばれた巨人・岡本和を離す2戦連発の一打は、両リーグトップの24号。アルカンタラには、初回の第1打席は4球全て150キロ超えの直球で空振り三振を喫した。4回の第2打席も3球目までは全て直球だったが、この日初めて投じられたスプリットにアジャストし攻略してみせた。

 侍ジャパンに最年少の21歳で選出。「プレッシャーもかかると思うんですけど、頑張らないといけない」と意気込む若き主砲は、外国投手との初対戦にめっぽう強い。これで外国人投手からの本塁打は9本目となったが、そのうち7本が初対戦の試合での一発だ。国際大会では初見の投手との対戦が常。東京五輪での活躍にも期待が膨らむ一撃だった。

 08年北京五輪を経験した先輩から金言も授かった。公私で慕う青木から「失敗を恐れず、持っている力をそのまま出せばいい。大舞台の難しさとかをまだ考える必要はない。若いうちは怖いもの知らずでいくしかない」と助言を受けた。

 「自分らしくプレーしたい。金メダルを目指してやるだけ。子供たちに夢を与えたい」

 ドミニカ共和国とは28日の開幕戦で激突。同国出身のアルカンタラから放った予行演習の一発で6月は自身の月間最多にあと1と迫る10本塁打で締めた。試合は引き分け、阪神戦は今季1勝8敗2分けも、大きな期待を抱かせるアーチだった。(青森 正宣)

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