ソフトバンク15安打で久々爆勝 侍トリオ発奮!柳田が先制V打、栗原&甲斐がアーチ競演

[ 2021年7月1日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク9―1西武 ( 2021年6月30日    北九州 )

<ソ・西>初回無死一塁、中越え適時二塁打を放った柳田(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは久々に打線が爆発した。3本塁打を含む15安打で西武に9―1で快勝し連敗を4で止めた。今季3度目の先発全員安打。侍トリオが発奮した。柳田悠岐外野手(32)が初回に先制適時二塁打で口火を切り、栗原陵矢捕手(24)の10号ソロ、甲斐拓也捕手(28)の8号ソロなどで突き放した。柳田の“弟子”谷川原健太捕手(24)も師匠に負けじと2点適時打を決めた。貧打で苦しんだ6月の最後を白星で締め、7月反攻につなげる。

 打線爆発に北九州はお祭りモードに染まった。口火を切ったのは41試合ぶりに2番で先発した柳田だ。初回無死一塁で左中間フェンス直撃の先制適時打二塁打。「まず先制点を取ることができて良かったです」。攻撃的オーダーが実を結んだ。師匠が打てば弟子も燃える。

 2019年から自主トレで共に汗を流してきた谷川原は2―0の3回2死二、三塁でフォークに食らいつき2点適時打。「ナオ(東浜)さんが楽に投げてもらうためにも、追加点を取ることができて良かった」とリードを広げる一打に笑顔を見せた。

 柳田と同じく、東京五輪日本代表に選出されている「侍組」も黙っていない。4回は栗原が2年連続2桁となる右中間10号ソロ。そして、侍正捕手候補の甲斐は7―0の5回、中越えに8号ソロを放った。これで北九州では通算23打数10安打、11打点で4発と、相性は抜群。「北九州男」の本領を見せつけた。

 5月1日以来の今季3度目の先発全員安打に工藤監督は「素晴らしい先制攻撃。ナイスバッティングコーチとヘッド。2番に柳田君、的中!ですね」と初回の攻撃を称えた。

 5月12日ロッテ戦(ペイペイD)以来、約1カ月半ぶりとなった九州での有観客試合で連敗を4で止めた。工藤監督は「本当にうちの選手はよく分かりすぎだと思う。ファンの皆さんに球場に来ていただいているだけで、力がもらえた」と鷹党に感謝。北九州では今季2戦2勝と最高の結果で応えた。 

 5戦ぶりの2桁安打で15安打9得点。貧打で苦しみ6勝11敗6分けだった6月の鬱憤(うっぷん)を晴らす白星締め。勝率5割で迎えた1戦で踏みとどまり貯金1。逆襲の7月へ。毎年恒例の「鷹の祭典」で、今季2試合目の初勝利。赤いユニホームをまとったナインの心には火が付いた。

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