茨城に鳥谷2世を発見 走れる長距離砲・佐藤豪が県立校・藤代を甲子園へ

[ 2021年7月1日 13:25 ]

高校通算24本塁打を誇る佐藤(撮影・柳内 遼平)
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 第103回全国高校野球選手権(8月9日から17日間、甲子園)の茨城大会は7月8日に開幕する。14年夏以来6度目の甲子園出場を目指す藤代は14日に初戦を迎える。「3番・遊撃」の佐藤豪(3年)は攻守でチームをけん引する。

 佐藤は右投げ左打ちで身長1メートル82の大型遊撃手。50メートルを6秒0で駆けるスピードを持ち、高校通算24本塁打の長打力を併せ持つ。

 小学生の頃に現ロッテ・鳥谷に憧れて遊撃手となった大器は「3年間、仲間とやってきた成果を出して甲子園に行きたい」と最後の夏を見据える。

 立派な体躯を持ちながら、スイングはコンパクト。バットはトップの位置から最短距離でボールを正確に捉え、白球は95メートルの右翼フェンスを軽々と越える。今年だけで13本と本塁打量産には菊地一郎監督の教えが大きい

 菊地監督は打撃のアドバイスを送る際、打撃ケージに入り、実際に打って教える。現役時代は左打者だった指揮官から、ファールにならないインコースの打ち方を学んだという佐藤は「言葉ではわからないことも、打つ姿を見ると理解できる。ボールをインパクトしてから押す感覚を掴めました」。「やってみせの教え」で絶対的な自信を持つインコース打ちを習得した。

 昨秋の県大会は準決勝で常総学院に敗れ、センバツ出場を逃した。主軸の佐藤は4打数無安打に終わり「1球で仕留めることの大切さを学びました」と糧にする。

 「自分の魅力は長打力とスピード。夏は打ってチームを勝利に導きたい」。その名のとおり“豪”快な活躍を期待したい。 (柳内 遼平) 

 ◇佐藤 豪(さとう・ごう)2003年7月13日生まれ、千葉県流山市出身の17歳。父・誠さんの影響で小学3年から野球を始める。流山南部中では硬式の流山クラブでプレー。藤代では1年秋からレギュラー。遠投95メートル。1メートル82、80キロ。右投げ左打ち。 

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