選手にも強い自覚…ソフトバンクの徹底したコロナ対策 松田は休養日でも外出せず自己管理

[ 2021年2月12日 05:45 ]

パーティションで仕切られた球場の食堂(球団提供)
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 【新様式キャンプリポート最前線】キャンプ地の宮崎入りした1月31日。新型コロナウイルス感染防止のためソフトバンクは日本一パレードを4年連続で行うことができなかった。宮崎市内で5万人が祝う恒例行事。担当記者として寂しかったが、仕方ない。工藤監督はキャンプにおける選手の行動に信頼を置いていた。

 「ホークスというのはしっかりとPCR検査を一番どこの球団よりもしていますし、そうしてきたことで選手の自覚も凄くある。あれダメ、これダメではなく、選手はしっかりやれているから絶対に外に出るなということではない。選手個々が自覚を持ってやってくれています」

 昨シーズン中は週4回のPCR検査。キャンプ中は休養日とその翌朝以外は毎日検査を受けている。ベテランの松田は休養日でも外出しない。一日中、自室にいて「熱男のお部屋時間をどう過ごすか四苦八苦している。だから、野球で元気が出せる」と笑う。自己管理が徹底されている。

 野球に打ち込むべく、対策も万全だ。生目の杜運動公園は無観客でも消毒液100本を置く。食堂は32人までの制限があり、テーブルは4分割にパーティションで区切られている。球団はロッカー滞在時間の短縮化の励行、A(1軍)、B(2軍)組の接触を避けることを最重要の球団指示として貼り紙に掲げている。

 宮崎県独自の緊急事態宣言は8日に解除され、自室の浴槽を使っていた選手は共同温泉の利用が可能となった。ただ、野手陣は1日1000スイングを小久保ヘッドコーチから課され、手は皮がむけてマメだらけ。2年目外野手の佐藤直は「ウォー!と叫びながら入っています」。がむしゃらに打ち込んでいる証だ。(ソフトバンク担当・井上 満夫)

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