巨人ドラ5、2メートル秋広が3安打 プロ初適時打も、原監督「ないのは経験値だけ」

[ 2021年2月12日 05:30 ]

巨人紅白戦   紅組6-5白組 ( 2021年2月11日    サンマリン宮崎 )

紅白戦の7回、この日3安打目となる右前打を放つ秋広(右)(撮影・木村 揚輔)
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 プロ野球の歴史で日本人野手最長身の2メートルながら、何と器用なバットさばきか。巨人のドラフト5位・秋広(二松学舎大付)が紅白戦で右に左に放った3安打に凝縮されている。巨大な手は繊細で裁縫を得意とし、家庭科は5段階中「4」だ。

 初回の第1打席は山川の内角直球に長い腕を畳み、右前に運んだ。4回1死一、三塁では堀岡の外角球に逆らわずに左前へ運んだ。「プロ初適時打」に「1打席目にライト前へ打って、2安打目は逆方向のヒットになって良かった」と言った。

 育成段階で2軍の18歳は原監督をうならせる。16日からの沖縄2次キャンプ。野手は宮崎から10人が選ばれる狭き門だが「彼が2年生だったら間違いなく沖縄に連れていく。ないのは経験値だけ」という。14日に最後の紅白戦があり、大抜てきされる可能性もある。

 好物は「ちりめんじゃこ」と「煮干しラーメン」。牛乳も好きで自然と骨の成長を促すカルシウムとタンパク質を大量摂取してきた。打席の立ち姿はエンゼルス・大谷似だが、原監督は「(1メートル93の)大谷君よりひと回り大きいぜ。しかもまだ(2メートルの身長が)伸びているって言うんだよ」と、エックス線で骨を分析するとまだ成長過程だと明かした。

 7回に横手の変則左腕・戸根のスライダーを捉え、右前に運んだのも見事だ。8日の紅白戦と合わせて実戦2試合で7打数5安打、打率・714。秋広は「1軍に行けたらいいですけど、レベルをもっと上げていかないといけない」と言い、2軍の夜間練習でバットを振り込んだ。(神田 佑)

 ▼阪神・嶋田宗彦スコアラー いいねえ。(大きな)体の割にはシャープだし、バットコントロールもいい。引っ張って良し、流して良し。コースに逆らわずコンパクトに振っている。守備もいいよ。

 ▼中日・井本直樹スコアラー 打撃、守備と柔らかさがある。楽しみな選手。このままいくと早い段階で(1軍で)出てくると思う。

 ◆秋広 優人(あきひろ・ゆうと)2002年(平14)9月17日生まれ、千葉県出身の18歳。幼稚園の年中から野球を始め、宮本中時代には江戸川ボーイズに所属し主に内野手。二松学舎大付では1年秋からベンチ入り。高校通算23本塁打。2メートル、95キロ。右投げ左打ち。足のサイズは32センチ。

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