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「母親を楽にすることを動機にしなさい」広島・奨成 同じ母子家庭の「ノムラの教え」胸に戦う!

[ 2021年2月12日 05:30 ]

<広島キャンプ>ブルペンでピッチングを終えた床田(右)と話す中村奨 (撮影・奥 調)
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 広島・中村奨成捕手(21)が、春季キャンプ第3クール初日の11日、「ノムラの教え」を胸に1軍にしがみつく決意を示した。野村克也氏(享年84)の一周忌に、新人だった18年春季キャンプで授かった「金言」を回想。2月中旬に降格した昨春の悔しさを晴らすアピールを誓った。

 3年前に授かった教えは、今も変わらずに当てはまる。新人だった18年2月、中村奨を目当てに野村氏が2軍キャンプ地の宮崎・日南を訪れた。捕手としてだけでなく、母子家庭で育った境遇も同じ。まずは「母親を楽にすることを野球をやるための動機にしなさい」と伝えられた。

 「野村さんも一人親なので、そういった話もしました。技術面のアドバイスもいただきました」

 膨大な知識と経験をもとにして配球を極めた同氏。理論を実践するためには、投手からの協力が必要であると高卒の新人捕手に説いていた。「キャッチングの話もしましたし、“投手との信頼関係が大事なんだよ”と教わったことを覚えています」。プロ3年間、1軍でマスクをかぶった経験はない。春季キャンプ中に少しでも投手からの信頼を得ようともがいている段階だ。

 「(1軍での)プレーを見てほしかったな……と思います。天国の野村さんに早く活躍した姿を見せて、喜んでもらいたい」

 天国へ1軍での活躍を届けるための、最初の関門を迎えている。昨春は対外試合が始まった2月中旬に2軍降格を告げられた。そして今春も、佐々岡監督は今クール中に予定されている実戦2試合の結果次第で1、2軍の入れ替えを予告している。昨春との違いを見せるためには、実戦で結果を残すしかない。

 「昨年はいろんな経験をさせてもらって、悔しさも味わった。その悔しさを忘れずにやっていきたい」

 ここまでの首脳陣の評価は、決して悪くない。その上で倉バッテリーコーチからは「送球は素晴らしいものを見せている。紅白戦が始まるので、それを試合で見せられるか」と実戦での対応力を求められる。坂倉が下半身のコンディション不良で離脱中。アピール機会は十分与えられるはずだ。あとは、それをつかめるか否かだ。

 「(坂倉は)いつか超えないといけないライバル。(離脱は)チャンスだと思うので、今のうちにしっかりとレベルアップしたい」

 野村氏が将来を期待した逸材も今季で高卒4年目。天国から「ぼやき」が聞こえてくるようではいけない。(河合 洋介)

 《床田 12日紅白戦で先発「ゾーンで勝負」》開幕ローテを狙う左腕・床田が、12日の紅白戦に先発する。この日はブルペンで49球を投げ、「ゾーンで勝負する」と意気込んだ。8日の初シート登板では打者9人相手に無安打とアピールに成功しただけに紅白でも結果にこだわる。「テーマは真っすぐ。あとはセットになってからの制球力。昨年まで慎重になりすぎて四球を出すこともあったので、投げミスはしないようにしたい」と課題を口にした。

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