阪神・藤浪が新投法にトライ 三塁方向に顔を向ける斉藤和スタイル「もっと試行錯誤していい形に」

[ 2021年2月3日 05:30 ]

三塁側を向く新投法で投げる阪神・藤浪

 阪神・藤浪がワインドアップに“修正”を施した。振りかぶり左足を上げた際に一度、三塁方向を向くフォームに変更。くしくも2月2日となった今年の節分の恵方「南南東」はブルペンから三塁方向を向いた方角とほぼ合致し、変化球を交じえ66球を投げたブルペンで手応えをつかんだ。

 「昨日(1日)、課題が出たところを夕方修正したんですけど、マウンドで表現できたのはいいと思う。制球、球質ともに良かったと思います」

 変化は一目で分かった。先乗り自主トレから休日を挟み“4連投”となったマウンド。左足を上げた後、本塁方向から三塁へ視線を移して、一呼吸置くように腕を振った。沢村賞を2度獲得した斉藤和巳(元ソフトバンク)をほうふつとさせるフォーム。1日の午後に入った“おかわり”の投球練習できっかけをつかんだといい、その狙いを説明した。

 「頭を残すのが今年の課題。一流のエースのみなさんはやっているとオフに聞いた。前(本塁方向を)向いてやるより(体と)正対して残す方がイメージが出やすいってところで。バランスを取るうえで余計な動作が入りにくいかなと思ってやってます」

 この日は終始、直球の制球は安定し低めへの強いボールが随所に見られた。マイナーチェンジは奏功した形で「まだまだ間合いだったり、いろいろ考えないといけないことはあるんですけど、もっと試行錯誤していい形にしていきたい」と次のステップを見据えた。

 「数字を残せてないので、数字で示せる年にしたい。自分のストロングポイントは長いイニングを投げられるスタミナ。(加えて)2桁(勝利)ならチームにプラスになる」

 逆襲をかけるシーズンの“土台”づくりは着々と進んでいる。(遠藤 礼)

 ▽節分と恵方 例年2月3日となる雑節の節分。今年は地球が太陽を回る周期と暦にズレが生じるため1897年以来、124年ぶりに2月2日となった。節分は立春の前日で、立春を含む二十四節気は国立天文台が毎年公表し今年は立春が2月3日とされた。節分で恵方巻きを食べる際に向くと縁起が良いとされる方角が「恵方」で今年は南南東。

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