ソフトB・工藤監督、武田に40分間熱血指導!「筋肉ではなく骨で投げろ」

[ 2021年2月3日 05:30 ]

ソフトバンクの工藤監督(右)から指導を受ける武田
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 地元で復活のきっかけをつかむ。宮崎県出身のソフトバンク・武田翔太投手(27)が2日、宮崎キャンプで連日のブルペン入り。工藤監督から40分間に及ぶ熱血指導で「筋肉ではなく骨で投げろ」とアドバイスを受け、103球を投げた。昨季は2勝に終わった右腕が、プロ10年目シーズンへ、決意を新たにした。

 指揮官の熱視線が注がれていた。2日連続でブルペンに入った武田が投げる、投げる。計103球に達した。オール真っすぐだ。新型コロナウイルスの影響で無観客キャンプとなった地元・宮崎の空にミットの音が響いた。

 「(工藤監督からは)“筋肉ではなく骨で投げろ”と。一番はバランスとタイミングを意識した。僕は投げにいっちゃう感じが多い。下半身の連動性、使い方を意識して、投げたいところに投げられる安定感を出せるようにしたい」

 復活への覚悟がにじむ。昨季はケガや不振に苦しみ、7試合で25イニングを投げ2勝2敗、防御率6・48。試合数は自己ワーストタイ、投球回は自己ワーストに沈んだ。15、16年と2年連続2桁勝利を挙げた背番号18の姿は、どこにもなかった。

 千賀が両ふくらはぎ不調でリハビリ組。新外国人右腕のレイもコロナ禍の影響で合流は遅れる。先発要員が一枚でも多く欲しい首脳陣も、再起を後押ししている。

 工藤監督自ら、身ぶり手ぶりを交えて40分間の熱血指導を敢行したのも、期待の表れだ。指揮官からは「今年に懸ける思いもあると思う。ポテンシャルは高いし、150キロは平気で出る。下半身が動くようになればもっともっと楽をして良い球が投げられるようになる」と“脱力フォーム”を意識した体の使い方についてアドバイスを受けた。

 危機感は強い。体の変化も感じている。「むしろ年々悪くなっている感じ。18、19歳の時は若いからいけるだろうと思っていたことも、今は無理」と、今オフは一人で黙々と自主トレ。体の可動域と連動性の強化に加え、体重を89キロから95キロに増やした。「体はまじでデカくなった。年間を通して増やしていきたい。同じ感覚で投げていてもボールは強い」と出力アップにも手応えを得ている。

 10年目のシーズンを迎える実戦経験豊富な右腕。「まだ(年齢は4月で)28ですけど、衰えたらいかん」。カムバックへ工藤塾の教えを体に植えつけ、地元・宮崎でアピールを続ける。

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