牛島和彦氏 楽天ドラ1・早川は“いい意味で特徴ない”注目の初ブルペン、全ての要素が秀逸

[ 2021年2月3日 06:15 ]

ブルペン投球をする早川(撮影・白鳥 佳樹)
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 【牛島和彦 CHECK!】いい意味で特徴がない、というのが一番いい表現だろうか。映像で楽天・早川のフォームをチェックした。悪目立ちする部分がなく、全ての要素が秀でていて文句の付けようがない。最も目を引くのはバランスの良さ。右足を上げて始動してからフィニッシュまで、全く頭がぶれない。これなら制球も安定するし、高めに抜けるボールもほとんどなかった。

 上半身の使い方もしなやかで、左肘のしなりもいい。体重移動もしっかりできている。さすが4球団のドラフト指名が競合した即戦力左腕、というのを再確認した。全体的に力みもなく、ゆったりとしたフォームから150キロ以上の直球がピュッと来たら打者は本当に打ちづらいだろう。

 あとは実際に打者が打席に立った場面で、より力を入れて投げた時にどうなるか。この日の早川はフィニッシュまで捕手から視線を外さなかったが、投げ終わりで腕の動きと連動して視線を下に切り、その後に戻す。そうなればさらにダイナミックさが出る。DeNA・今永のイメージだったが、ソフトバンク・和田に似た要素もある。非常にレベルの高い投手だ。

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2021年2月3日のニュース