ソフトバンク2位タイ浮上!13年目の中村晃 初4番できっちり仕事

[ 2020年7月18日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク9―1オリックス ( 2020年7月17日    京セラD )

<オ・ソ>1回1死一、三塁、先制の左犠飛を打つ中村晃(撮影・井垣 忠夫)
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 「4番・アキラ」が仕事きっちり!ソフトバンクは17日、オリックスに9―1で快勝した。中村晃外野手(30)がプロ13年目で初めて4番に入り、初回の先制犠飛など、2安打1打点の活躍。2点を勝ち越した4回には四球で好機を演出するなど存在感を示した。打ってよし、つないでよし、選んでよし。万能タイプの新4番が打線を引っ張り、チームは2位タイに浮上した。

 初めて4番を任された試合で快勝。選手会長と仲間との「肘タッチ」はいつもより強めに見えた。中村晃がプロ13年目で初めて4番に座り、2安打1打点の活躍。全4打席できっちりと仕事した。

 「昨日まで5番。(意識は)あんまりないです。いきなりホームランバッターにはなれないので、最初(第1打席)は最低でも外野フライでと。つながりを意識し、うまくつながった」

 初回1死一、三塁では左犠飛で先制点をもたらした。第2打席以降も状況に応じて結果を出した。2点を勝ち越した4回には、無死一塁から四球を選んで好機を演出。5回無死一、二塁では荒西の初球を捉え、右前打でチャンスを広げた。さらに7回にも中前打を放ち、「2軍戦ではあったけど、これで全部の打順を打ったなという感じ」と笑った。

 5月31日から体調不良と両膝痛のためファームで調整。1軍に昇格した11日の楽天戦では「5番・左翼」で即先発し、2点打を放った。工藤監督は「いるといないのでは全く違う。つなぎ、決定打、単打、四球、何でもできて、どこでも守れる」と絶大な信頼を寄せる。この日は打撃コーチと相談し、なかなか本調子にならないバレンティンの負担を軽減することも考慮。中村晃がしっかりと代役をこなし、指揮官は「期待通りというか期待以上です。このいいタイミングで、いい形でつながった」と喜んだ。

 今季ここまでの6試合で20打数7安打4打点、打率・350。チームは復帰後から5勝1敗と打線になくてはならない存在だ。初4番でも動じなかったように、一喜一憂せず自分のスタイルを変えないのが強み。「一日一日(調子は)変わるので。その日、その日で結果を出せれば」。実に頼もしい選手会長だ。

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2020年7月18日のニュース