厳戒下の首都・東京 高校野球独自大会開幕 感染防止対策徹底

[ 2020年7月18日 16:14 ]

<東東京大会 三田・岩倉>7回コールド勝利しスタンドの関係者にあいさつする岩倉ナイン(撮影・久冨木 修)
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 高校野球の東西東京独自大会となる「2020年夏季東西東京都高等学校野球大会」が18日、神宮球場などで開幕した。

 雨天のため、西東京大会は全試合が中止となったが、東東京では3球場で開催。神宮は第1試合が中止となり、第2試合が「開幕戦」となった。都三田が岩倉と対戦し、0―9の7回コールドで敗れた。

 コロナ禍で公立校は部活動の制限が多く全員が集まって練習できたのは6月29日。対外試合も予定していたが雨天中止で、ぶっつけ本番となった。

 安達忠克主将(3年)は2回にチーム初安打となる中前打。「ぶっつけになったので守備の連係など不安が多かった」と明かした。それでも最後の夏の舞台が整ったことで「OBの方々や保護者に精神的にも支えていただいた。感謝しかありません。正直、夏の大会もないかもしれないと思っていた。3年間頑張ってきた仲間とプレーできたことはすごくうれしかった。卒業後も野球を続けたい」とすがすがしい表情を浮かべた。

 感染防止対策として試合と試合の間には係員がベンチなどを徹底消毒。スタンドは3年生の保護者や控え部員の入場が認められたが、メガホンの使用や大声の声援は禁止で拍手のみの応援となった。メディアの取材対応もスタンドで2メートルの距離を保つなど対策がとられた。また人員を極力削減し例年は補助生徒らが対応するファウルボールを高野連の役員が拾うなど対応した。

 東京都高野連の武井克時理事長は「無事に開幕できて良かった。まだ東京の情勢は不安だが、できる限り対策していきたい。選手は伸び伸びとプレーしてほしい」と話した。

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2020年7月18日のニュース