阪神・矢野監督母校の桜宮 7回コールド発進、穴山主将が満弾 前向き姿勢で一体感

[ 2020年7月18日 17:07 ]

令和2年大阪府高等学校野球大会1回戦   桜宮12―3大阪電通大高 ( 2020年7月18日    豊中ローズ )

<桜宮・大阪電通大高>4回2死の満塁弾含む3安打6打点の活躍を見せた桜宮・穴山主将
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 阪神・矢野燿大監督の母校である桜宮が7回コールドで初戦を突破した。同点の4回に2点を奪ってなおも2死満塁から穴山主将の公式戦初満塁弾が飛び出すなど打者10人攻撃で一挙6得点。5回にも5点を追加するなど、淡いピンクの新ユニホームでつかんだ初勝利に北風和樹監督(59)は「新ユニホームを着られないまま1年が終わるかと思ったけど、ようやくですね」と目を細めた。

 昨夏は「矢野ガッツ」をほうふつとさせる“桜宮ガッツ”で3年ぶりの8強入りを果たした。守備におけるミスが出たときのみ行うもので「ミスしたときに切り替えて引きずらないようにするため」に実施していたが、今夏は“封印”しているという。その理由を北風監督は「新チームになった昨秋に取り組んでみたが、リズムが逆に悪くなった。今年のチームはミスが出てもあまり焦らないので必要ないんです」と説明。今夏はスタンスを戻してガッツポーズを連発していく構えだ。

 一方で試合前日に行う「予祝」は昨夏から継続した。新型コロナウイルスの感染拡大により声援を送れない中でも、応援席には「チャンスはショータイム」や「笑え」といった前向きな言葉が書かれた手作りパネルを用意。「前向きに取り組むのがチームカラー」という穴山主将の言葉通り、どんな時にも諦めず前向きに戦う矢野タイガースに負けじと、チーム全体で一体感を演出した。

 阪神が甲子園球場と共同で甲子園の土を高校球児にプレゼントすることについて「ありがたい話です」と北風監督。阪神ファンという穴山主将も「すごくうれしいし、ありがたいです」と笑顔が弾けた。偉大なOBに吉報を届けるためにも、全力を尽くして戦うだけだ。

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2020年7月18日のニュース