阪神・サンズ 初3番でも勝負強さキラリ 大野雄のツーシーム狙い撃ち「打てる自信はあった」

[ 2020年7月18日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4―1中日 ( 2020年7月17日    甲子園 )

<神・中(4)> 3回1死二、三塁、サンズは右中間に2点適時二塁打を放つ(投手・大野雄)(撮影・大森 寛明)
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 初めて座った3番で韓国球界で名を上げた持ち味を発揮した。敵失で1点先制した直後の3回1死二、三塁の第2打席。阪神のサンズが3ボールからの大野雄のツーシームを鮮やかに逆方向へ。右中間への2点二塁打で難敵に大ダメージを与えた。

 「いいツーシームを持った投手だから、高めに来た球をしっかり外野まで飛ばそうという意識でいた。得点圏に走者がいたから、3ボールでも1球見る気はなかったよ。しっかりしたスイングができれば狙った通りに打てる自信はあった」

 ボーアほど派手に打球を飛ばすわけではない。阪神が獲得に動く要因となったのが、その勝負強さだった。ネクセン・キウムに所属した昨年の韓国プロ野球では、113打点を挙げ打点王のタイトルを獲得。配球を読み、状況に応じた打撃ができるのが長所だ。規定打席未満ながら8打点はボーアの13に続き、糸井と並ぶチーム2位。それも、前夜の8回の同点ソロのように、ここぞという場面での快打を続けている。

 前日までの出場13試合は全て6番。近本の先発落ちに伴う打線再編で、一気に3つ打順を上げた。来日初打順でも、中軸の役割を見事に果たした。

 「これまでの野球人生で2番から8番まで一通り打ったと思うけど、早い打順は好き。その分、多く打席に立てるし、大好きなんで気に入っているよ」

 矢野監督も「あの2点はやっぱり大きい。サンズもね、そういうところで打ってくれるのを期待して来てもらってるので」と満足顔。5戦連続安打となったもう一人の新助っ人が、本領を見せ始めた。 (山添 晴治)

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2020年7月18日のニュース