阪神・近本　意地の二盗から生還　今季初のスタメン落ちもタダでは終わらん！

セ・リーグ   阪神4―1中日 （ 2020年7月17日    甲子園 ）

＜神・中（4）＞　7回1死一塁、近本は二盗を決める（遊撃手・京田）（撮影・大森　寛明）
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　今季22合目にして、阪神の近本が初めてスタメン落ちした。試合前まで打率・175。昨季は大野雄に対して21打数6安打の打率・286だったが、矢野監督から昨年7月3日以来となる決断を下された。

　「状態もなかなか上がらない中で…」

　難敵攻略へ向けた打線の組み替えもあり、中盤まではベンチから戦況を見守った。2点リードで迎えた7回。無死一塁から陽川に代わる代走として、起用された。1死一塁と局面は変わり、青柳への初球に二盗を成功。自慢の足でチームを救った。なおも2死一、三塁からは糸原の左前適時打でダメ押しの得点を稼いで奮闘した。

　「逆にベンチで当たり前のように試合出るところから試合を見ることで悔しさとか、みんなどんなふうに戦っているとか、いろんな思いがチカにも出てくると思う」

　指揮官の言葉からは、復調へ向けて奮起を促されていることが伝わってくる。守備力と走力は大きな武器となるだけに課題は打撃。切り込み隊長として期待される若虎の復活が待たれる。　（山本　浩之）