桜台 雨味方に接戦制す エース・松原が公式戦初完投勝利「野手に助けてもらった」

[ 2020年7月18日 18:30 ]

夏季愛知県高等学校野球大会   桜台3―2名東 ( 2020年7月18日    パロマ瑞穂 )

<名東・桜台>桜台先発・松原のピッチング。完投勝利を収めた(撮影・平嶋 理子)                                                                   
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 合言葉を原動力に、しぶとく勝利をもぎ取った。桜台のエース・松原僚汰投手(3年)が4安打2失点で公式戦初の完投勝利。接戦をしのぎ切った内容を振り返り「本調子ではなかったですが、野手に助けてもらった。本当に感謝です」と会心の笑みだった。

 未明から断続的に降った雨の影響で試合開始は当初の予定より、1時間半以上遅れた。試合に向けた調整が難しくなる天候。だが、桜台にとって雨はむしろ歓迎だった。昨年の1回戦・日進西戦(春日井)。断続的な降雨の中、4回に一挙9得点で7点差を大逆転。直後に降雨ノーゲームとなり、仕切り直しの一戦に敗れる結末にはなったが、雨は一時的に奇跡を呼び込んだ。待機時間中に加藤直樹監督(52)は「雨ならウチのペース。7点までなら逆転できる」と笑顔でナインを鼓舞。三塁手として昨年の試合を経験した松原も「捕手とマウンドで“あと何点までOK”とか話していました。監督が心を楽にしてくれた」と笑顔で話した。

 結局、第1試合の途中で天気は好転し、雨中の試合にはならなかった。それでも「雨」が試合に臨むナインの勇気の源となったのは事実。悲劇を吉兆に変えた桜台が2年ぶりに夏の初戦を突破した。

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2020年7月18日のニュース