阪神・近本 有機野菜漬け 2年目進化へ栄養学学びパワーアップだ!

[ 2020年1月8日 05:30 ]

小雨の降る中、公開自主トレを行う阪神の近本(撮影・平嶋 理子)                        
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 徹底管理で「食」を極める。阪神近本が古巣である大阪ガスの今津総合グラウンドでの自主トレを公開。2年目の進化へ向けて、栄養学を学んでパワーアップすることを誓った。

 「食べ物の違いで、どういうふうに体が働くのか、もう一度体のことや食べるものについて勉強していきたい」

 オフに入り、自分を見つめ直した際に関心を示したのが「食」だった。昨季はアスリートフードマイスターの資格を持つ未夢夫人が、徹底サポート。白米を茶わん1杯に対して一定の量を保ったり、野菜も多く摂取するなど、栄養バランスに気を使ってきた。

 それでも、シーズンを通して高いパフォーマンスを発揮し続けることは叶わなかったという。「添加物や人工調味料を取ってしまうと、どうしても力が入りにくいと感じた」。自らの体と向き合い、有機野菜を多めに摂取するなど、より一層、栄養管理を徹底。体重は1年前に比べて3キロ増量し、75キロ前後となった。

 「野球は技術のスポーツなのでそれがどうプレーにつながるかはわからないですけど、言い訳を作らないようにやっていきたい。いろんな人に会ってそういう(栄養学の)話しを聞いてみたい」

 寝ても覚めても「食」が頭から離れない。今後は専門家にも意見を求め、知識を深めていく構え。肉体的な進化に手応えを感じながらも手綱を緩めないのは、不安材料を一切つくらないための危機管理でもある。

 もちろん食事面だけではなく、スキルも高める。昨年12月の強化指定練習では、筋力アップを目的にウエートトレーニングを重視。春季キャンプまで1カ月を切り、今後は打撃練習も本格化させていく。コンディションが万全でなければ、習得した技術も全てを出し切ることはできない。「食」への意識改革が、成長を後押しする。(長谷川 凡記)

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2020年1月8日のニュース