阪神・梅野 「打てる捕手」城島氏手本に誓った3大目標 日本一&初劇打&打点量産

[ 2020年1月8日 05:57 ]

ボクシングトレーニングを取り入れた阪神・梅野
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 阪神・梅野隆太郎捕手(28)が7日、OBでソフトバンクに「球団会長付特別アドバイザー」として復帰した城島健司氏(43)から激励されたことを明かし、今季の3大目標を誓った。年末年始も地元・福岡でウエートトレーニングを中心に汗を流す虎の正妻。今季もキャリアハイを目指し「打てる捕手」の完成型を目指していく。

 投げかけられる言葉の変化に、梅野は自信を深めると同時に“限界突破”も見据えた。15年のオフから恒例行事となっている“城島会”。プロ入り前から憧れてきた先輩と、今回も昨年12月に食事をする機会に恵まれた。

 「ジョーさんには“今までは頑張れ、と応援する感じだったけどレギュラー捕手になって話していけることもある”と言われた」

 1分、1秒…濃密な時間を過ごし、強く残る言葉があった。

 「“もっとどん欲になれ”と言われて。“もっと上を目指してやれ”と。チームを背負っていく捕手になっていけ、という言葉をたくさんかけてもらった」

 昨季は打率・266、9本塁打、59打点とキャリアハイのシーズンを送り、球団の生え抜き捕手では史上初の年俸1億円にも到達した。胸を張っていい1年でも、超攻撃型捕手を地で行った男に“まだまだ”と奮起を促されているようだった。この冬「どん欲」というワードに何度も思いを巡らせた結果、20年へ向けて3つの目標を堂々、掲げた。

 (1)城島氏に日本シリーズで“恩返し”

 「毎年、交流があって気に懸けてくれてるので。自分のプレーを生で見てもらったことは1度ぐらいかな。このタイミングでソフトバンクに復帰された。日本シリーズという舞台でジョーさんに“あいつにやられた”って言わせたいです」

 (2)初のサヨナラ打

 「もっと、良いところで打ちたいんで。ここでチームが勝つようなところで。プロでサヨナラ打がない。今までもそういう場面は数えるぐらいしかないけど、実際、そこで打ってない。巡り合わせもあるけど、チャンスがあれば打ってお立ち台に何度も上がりたい」

 (3)打点量産

 「打点にはこだわる。内野ゴロで1点で最低限の仕事が最高になることもある。(試合の)前半だから良いや、っていうので結局2対1になったり。犠牲フライもそう。1点をどうやって取るかは大事だし。1アウト与えるっていうのはあるけど、内野ゴロ、犠牲フライが響いてくる」

 日本一、向上心、フォア・ザ・チーム…、どのミッションにも背番号44の「どん欲さ」が垣間見える。「3年間、1軍で試合に多く出させてもらいましたけど、まだまだ自分には試合で経験できることがある。成長できる伸びしろがあると思ってる」。梅野隆太郎の完成形はまだ先にある。
(遠藤 礼)

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2020年1月8日のニュース