年男の中日・吉見　再起へ08年の再現誓う　9日から「憧れ」日本ハム・金子と合同自主トレ

足に器具を装着し、キャッチボールする中日の吉見（撮影・椎名　航）
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　昨季わずか1勝に終わった中日・吉見が年男の今季、再起を誓った。今年9月に36歳を迎える右腕は、前回の子（ね）年だった08年に初の2桁10勝をマークするなどブレーク。「（08年は）運が良い年だった。もう1回同じような事が来ると信じて、縁起が良いと思ってやる」と闘志を燃やした。

　復活に向けて、9日からはトヨタ自動車の先輩である日本ハム・金子と初めて米・ロサンゼルスで合同自主トレを行う。「金子さんに憧れて野球をやっているので、一緒にできるのはすごいこと」と先輩右腕に感謝。海外自主トレはプロ15年目で初めてとあり「今まで自分が知らなかった世界を経験したい」と目を輝かせた。

　昨季は柳や清水ら後輩と自主トレに励んでいたが「引き連れていくほど成績を残していない。自分でいっぱいいっぱい」と悲壮な思いを明かす。「いつ終わるか分からない野球人生に入ってきている」。背水の覚悟で臨む今季はまず、異国の地で汗を流し、輝きを取り戻す。（徳原　麗奈）