レッズ・秋山 背番「4」日本人所属オーラス30球団目 背番号も日本選手初

[ 2020年1月8日 05:30 ]

レッズ入りが正式に決定した秋山
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 レッズが6日(日本時間7日)、西武から海外フリーエージェント(FA)権を行使した秋山翔吾外野手(31)を3年総額2100万ドル(約22億6800万円)で獲得したと正式発表。8日(同9日未明)に本拠地で入団会見を行う。背番号は、過去に日本野手がつけたことがなかった「4」に決定。ヤンキースの鉄人ルー・ゲーリッグと同じ番号を背負い、プロ野球歴代2位の739試合連続フルイニング出場中の秋山が、メジャーの舞台に挑む。

 白いシャツで書類にサインを書き込み、ホッとしたような笑顔を見せた。入団の正式決定を受け、球団公式ツイッターでも紹介された「レッズ・秋山」誕生の瞬間。メジャー30球団で唯一、日本選手の出場がなかったレ軍に希代の日本人ヒットメーカーが加わった。

 前日現地入りした秋山はこの日の早朝、レ軍のトレーナーを伴ってシンシナティ郊外の病院でフィジカルチェックを受けた。その結果を受けて正式に契約書にサイン。「ここまできましたが、ここからまた頑張ります」と決意を新たにしたという。3年総額2100万ドルの内訳は、20年が600万ドル(約6億4800万円)、21年が700万ドル(約7億5600万円)、22年が800万ドル(約8億6400万円)。2年総額1200万ドル(約12億9600万円)だった筒香を年数でも、1年平均でも上回る好条件だった。レ軍のディック・ウィリアムズ編成本部長も「翔吾のことは長年スカウトし続けてきた。彼の打席でのアプローチだったり、外野守備を評価している。チームを補って完全にしてくれる」と期待の談話を発表した。

 赤がチームカラーとなるレ軍での、背番号は「4」。秋山は周囲に「チームカラーも番号もガラッと変わる」と漏らしたという。日本選手として初めて背負う番号は、メジャーリーグでは大きな意味を持つ番号だ。ヤンキースのルー・ゲーリッグが現役時代に背負い、メジャー初の永久欠番にもなった番号。当時、世界記録の2130試合連続出場を果たすなど通算2721安打、493本塁打で「打撃王」「アイアン・ホース(鉄の馬)」と呼ばれた伝説の打者だ。秋山自身も日本プロ野球で歴代2位の739試合連続フルイニング出場を継続中。鉄人の系譜を背負い、メジャーでの勝負に臨む。

 プロ9年で4度の最多安打をマークし、1405安打を放った31歳。満を持して戦う舞台でまもなく、第一声を披露する。

 ◆秋山 翔吾(あきやま・しょうご)1988年(昭63)4月16日生まれ、神奈川県出身の31歳。横浜創学館、八戸大を経て10年ドラフト3位で西武入り。15年にプロ野球歴代最多を更新する216安打を記録するなどシーズン最多安打4度。17年は首位打者。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞6度受賞。15年のプレミア12、17年のWBCで日本代表。1メートル84、85キロ。右投げ左打ち。

 ▽シンシナティ・レッズ 1882年にレッドストッキングスとしてアメリカン・アソシエーションに加盟し、90年からナ・リーグに編入。1919年の初優勝からワールドシリーズを5度制覇。大リーグ歴代最多となる通算4256安打を放ったピート・ローズらを輩出した。本拠地はグレートアメリカン・ボールパーク。マイナーでは昨季途中から田沢がプレー。

 ▽MLBの背番号4 現在は30球団中8球団が永久欠番。元ヤンキースのゲーリッグをはじめ、メジャー史上2人しかいない3000安打&200本塁打&500盗塁以上を達成した元ブルワーズのポール・モリター、元ジャイアンツで2876安打、511本塁打を記録したメル・オットら名選手が名を連ねる。オリオールズのアール・ウィーバー元監督は監督として永久欠番。

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