明学東村山の挑戦――秋季大会初戦で夏のリベンジ!

[ 2019年10月8日 13:00 ]

<八王子実践・明治学院東村山>スタンドに向かってあいさつする明治学院東村山ナイン (自社)
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 【伊藤幸男の一期一会】奥多摩の緑に囲まれた明学東村山高野球部が今夏のリベンジを果たし、新たな歴史をつくる。1966年(昭41)同校設立以来の歴史を持つ野球部にとって2年連続の秋季東京都大会出場は初めて。昨秋は初戦で早実に0―7とコールド敗退したが、今回こそ「夢の甲子園」の足がかりとして、上位進出を目指している。

 7日の抽選会の結果、1回戦(13日・多摩一本杉)で八王子実践と当たることが決定。今夏の西東京大会2回戦は7―11と敗れた相手だけに 主将の倉持欣仁捕手(2年)は「お互い知っている相手なので、やるだけです」と意気込んだ。八王子実践は後藤結人投手(2年)が完投。明学東村山も現エースの山本聖力(せり=2年)が2回途中から登板しただけに、手の内は知り尽くしていると言いたげだった。

 先月の1次ブロック予選は苦戦を強いられた。1回戦・都杉並戦(14日)は5番・堀内大翔右翼手(2年)の4打点の活躍などで11―8と打撃戦を制した。同代表決定戦・開成戦(22日)は一転して投手戦に。先発した山本と相手左腕の投げ合いも、熊谷政広監督(63)は3回から横手投げの蒲原行世(2年)にスイッチ。この投手交代が功を奏し。1―0で逃げ切った。

 開成戦こそ制球が安定しなかった山本だが、都松が谷との練習試合(先月29日)では後半2イニングを無失点と復調の兆し。「背番号1をもらった時はうれしかった。チームの勝敗に直接関わることができる。責任重大だけど、昨年から成長できたと思います」。

 今夏から4番に座る倉持も、手応えを感じている。「いい仲間に巡り会えた。バッティングは力を入れてきたし、守備面でミスを少なく出来れば…。僕らで(部の)歴史を作っていきたい。まずは1回勝つことが重要」と力を込めた。

 今夏の悔しさを一丸で晴らす。

 ≪救援投手に元ヤクルト松元繁氏長男・太雅≫元ヤクルト松元繁氏の長男・松元太雅(2年)は背番号11の救援投手として勝利に貢献する。「父とは野球の話はあまりしませんが…。頑張れ、とは何度も言ってくれます」。山本、蒲原との継投策で最少失点に抑えていく。 

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