ソフトB CS男・内川 突破弾 6年連続ファイナルS進出「必ず勝って帰ってきます」

[ 2019年10月8日 05:30 ]

パCSファーストS第3戦   ソフトバンク2-1楽天 ( 2019年10月7日    ヤフオクD )

7回無死 ソロ本塁打を放ちガッツポーズする内川 
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 決めたのはやはり、この男だった。ソフトバンク・内川は1―1の7回、宋家豪(ソンチャーホウ)の内角チェンジアップを強振した。打球はライナーで左翼席へ。決勝ソロに「打った瞬間、何が起こったか分からなかった。久しぶりに興奮して、頭が痛くなるくらいの感覚だった」と37歳が我を忘れた。

 1点を先制された直後の4回には2死一、二塁から今季7打数6安打、打率・857と打ち込んだ岸から右前に同点打を放った。11、15、17年にCSのMVPを受賞し、今年のCSまでに積み上げた51安打、10本塁打、30打点は全て歴代1位。内川の短期決戦での強さの秘けつは「割り切る」ことだという。

 「シーズンだったら“前回こうだったなとか、こう投げられたら嫌だな”とか考えてしまうけど、勝つか負けるかなので」。レギュラーシーズンでは137試合で打率・256、12本塁打、41打点と苦しんだが、19年目のベテランの「割り切り」が今回も奏功した。

 初戦に敗れ、前日の試合前の声出しでは「勝ってつなげましょう」とナインを鼓舞した。そこから2連勝で6年連続のCSファイナルS進出。工藤監督はファンに「(西武に)必ず所沢で勝って、帰ってきます!」と宣言した。3年連続日本一へ、CS男・内川の存在は欠かせない。 (川島 毅洋)

〈CS通算最多10発目〉内川が勝ち越しの今CS2号ソロ。CSでは通算10本目の本塁打となり、プレーオフ、CSを合わせた通算では中村(西)の9本を上回る最多本数になった。また、すでに最多となっているPO、CSでの通算安打は51、同じく打点は30まで増やした。

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