広島 菊池弾&松山打も初回2点だけ 継投に苦戦…追加点奪えず

[ 2018年10月28日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ第1戦   広島2―2ソフトバンク ( 2018年10月27日    マツダ )

<広・ソ>初回1死、左中間ソロを放つ菊池(撮影・島崎忠彦)
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 同点の延長12回1死一塁。広島の代打・新井がコールされると、本拠地のボルテージは最高潮に達した。今季限りでの現役引退を表明しており、勇姿を見られるのも残り最大7試合。3万人超の観衆は去りゆくベテランに大声援を送った。ただ…。

 「何とかしたかったけど、いい所に投げ切られた。最後、見送ればボールだったかな」

 相手にはシーズン中にもめったに対戦のない右横手投げの高橋礼。カウント1―2からの5球目、内角低め直球に反応した打球は投前に転がり、結果的に進塁打となった。だが、代わったモイネロの前に田中が空振り三振に倒れ、サヨナラの好機は実らなかった。

 4時間38分にも及ぶ死力を尽くした激闘だった。1986年以来の日本シリーズ初戦引き分け。思い起こせば32年前、山本浩二が頂上決戦を最後に現役を退いた。歴史は巡る。“ミスター赤ヘル”と同じ道を歩む41歳は、ナインの姿に手応えを感じ取っていた。

 「緊迫した初戦。その中で皆がしっかり動けていた。前向きにとらえ、明日に向けてまた準備したい」

 初回から沸いた。1死から菊池がシーズンの不振を吹き飛ばす先制弾。「バッティングカウントだったので積極的にいった。うまく捉えられた」。自身シリーズ1号は、広島の2番打者としても初アーチ。松山の適時打で2点目を入れ、押し気味に試合を進めた。

 「最初はこっちのペースで試合を進められたけど、次の1点が取れなかった。明日からの試合に生かせるように、いろいろ考えながらやっていきたい」

 緒方監督は、反省を踏まえて次戦必勝を誓った。86年は初戦引き分け後に3連勝。最後は西武に屈したが、紙一重の戦いだった。つなぎ役の菊池はマルチ安打の好発進。好機は築けており、悲観することは何もない。34年ぶりの日本一で新井を送り出す戦い。第2戦はスカッと勝ちたい。(江尾 卓也)

 《延長戦は4分け3敗》日本シリーズの引き分けは10年の第6戦中日2―2ロッテ(15回)以来8年ぶり8度目。第1戦に限れば、86年広島2―2西武(14回)以来32年ぶり3度目。広島の引き分けは4度目で12球団最多。なお、広島の延長戦は4分け3敗でまだ勝ったことがない。

 《2番打者の本塁打は初》2番の菊池(広)が初回に日本シリーズ初本塁打。広島はシリーズ出場8度目で、2番打者の本塁打は初めて。また、前回出場までのチームの打順別本塁打を集計すると2番だけがノーアーチ。菊池の一発で全打順に本塁打が出そろった。

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