巨人 原第3次政権始動「“また一発やるぞ”という気持ち」

[ 2018年10月28日 05:30 ]

練習中に派手なアクションを見せる原監督(撮影・森沢 裕)
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 「実戦の秋」だ。巨人に復帰した原辰徳監督(60)が27日、川崎市のジャイアンツ球場で始まった秋季練習で始動した。初日から精力的に動き、投手、野手陣を指導。31日から11月18日まで行う宮崎秋季キャンプでは、原政権下では最速となる第1クールから実戦を行うことも明かした。5年ぶりのV奪回に向け、原第3次政権がスタートを切った。

 ジャイアンツ球場の外野芝。原監督を中心に大きな輪ができた。黒のジャンパー姿の指揮官は身ぶり手ぶりを交えて訓示を行った。

 「私も3度、監督として戻ってまいりました。“また一発やってやるぞ”という気持ちで立っています。最初に目指す港はセントラル・リーグ制覇。のちに大きな港に向かってスタートすることになる」

 コーチ陣も刷新して迎えた第3次政権。過去2回とは異なる準備をしていた。秋季キャンプの第1クールでいきなり実戦を行う。「まず実戦でどういうものを見せてくれるか。実戦から入って矯正と入りたい」。原監督時代では2度目の復帰となった2005年の第2クール中を上回る最速での実戦となる。

 狙いがある。「プロ野球選手はそこそこ(練習は)できます。実戦でいい結果を出すのが、我々は一番大事。非常に光るものが見えたり、そういうケースがある」。4年ぶりの現場復帰で最も大切なのは戦力の把握である。まずは緊張感ある実戦の中で選手個々の能力を見極める。

 キャンプ期間中には韓国チームと2試合の練習試合を予定。それ以外にも数試合の紅白戦を組む。時期が早いだけでなく、試合数も例年以上となるのは間違いない。選手には年間を通じてのコンディションの維持を求め「野球ができない状況であるならば、社会人でいうなら職場放棄である」と言い切った。

 打撃練習では亀井や長野ら、菅野、内海、山口俊、沢村ら投手陣にも声をかけた。「私の中で“君はこうだ”ということを伝えた選手もいました」。帰ってきた原監督が覇権奪回に動きだした。 (川手 達矢)

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2018年10月28日のニュース