京産大 投打「1年生コンビ」で逆転勝ち 指揮官も脱帽「まいりました」

[ 2018年10月28日 14:04 ]

関西地区大学野球選手権大会 敗者復活1回戦   京産大5―4和歌山大 ( 2018年10月28日    大阪・南港中央 )

代打逆転決勝2ランを放ち生還する京産大・川岸
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 明治神宮大会への出場権をかけた関西地区大学野球選手権大会が28日、大阪市の南港中央野球場で敗者復活1回戦を行い、京産大が1年生コンビの活躍で和歌山大に逆転勝ちした。

 京産大の窮地を救ったのは投打の1年生コンビ、昨年夏の甲子園に出場した京都成章のエースと4番だった。

 右腕・北山亘基は2―4の6回表1死一、二塁で4番手として登板し、追加点を許さなかった。3回2/3を2安打無失点の好救援だった。

 逆転は1点差に迫った7回裏だった。1死から9番に入っていた北山が自ら左中間フェンス直撃の二塁打で出塁すると、勝村法彦監督(61)が動いた。

 「8、9番が出塁したら行こうと思っていた」と川岸裕太朗を代打で起用した。

 「フルスイングしようとイメージができていた」と初球を振り抜いた。打った川岸は「何か変化球」、打たれた和歌山大・貴志弘顕(3年)によると「抜けた真っすぐ」。打球は左翼芝生席への逆転決勝2ランとなった。

 大学入学後、公式戦では今春の関西六大学リーグ戦に続き2本目の本塁打。4番を打った京都成章時代は通算20本塁打の長距離打者だった。

 今秋のリーグ戦では全試合先発出場するレギュラーだが、この関西選手権では指名打者(DH)制を採用しておらず、この日は先発から外れていた。

 川岸は「北山と一緒に勝利に貢献できてうれしいです。何とか神宮に出たい」と笑顔で話した。

 「いやあ、まいりました」と勝村監督も1年生の活躍に脱帽していた。「川岸はもともと一発長打のある打者ですが……。北山もバッティングがいいのでベンチで“打つんじゃないか”と話していたところでした」。

 継投も代打起用もずばりと当たっての逆転勝利だった。

 27日の1回戦では関西国際大に敗れており、4年ぶりとなる明治神宮大会出場にはもう負けられない。「この1勝は大きい。一戦必勝でいきます」と手綱を締めた。(内田 雅也)

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2018年10月28日のニュース