データで見る大リーグのプレーオフ 上位と接戦に強いロッキーズが本領発揮

[ 2018年10月3日 15:46 ]

ナ・リーグ ワイルドカードゲーム   ロッキーズ2―1カブス ( 2018年10月2日    シカゴ )

歓喜するロッキーズの選手たち(AP)
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 ロッキーズ(91勝72敗)が勝率5割以上のチーム(対戦時)に対して勝ったのは今季58回目。これはリーグ最多で、一発勝負のワイルドカード・ゲームでも95勝68敗のカブスを退けた。1点差試合でも今季27勝15敗。26勝26敗となったカブスとは対照的に、接戦にも強さを発揮している。

 先発のフリーランドは標高の高さから打者有利と言われるデンバーのクアーズ・フィールドで10勝2敗、防御率2・40の好成績を収めていたが、ロードでは7勝5敗で防御率は3・23に低下。しかしこの日は強打のカブス打線を相手に6回2/3を無失点で切り抜けた。

 カブスは9月25日のパイレーツ戦からこの日のワイルドカード・ゲームを含めて地元シカゴのリグレー・フィールドでホーム9連戦となったが、結局4勝5敗と負け越してシーズン終了。ナ・リーグ中地区の優勝決定戦ではブルワーズに1―3で敗れ、この日のロッキーズ戦でも1点しか奪えなかった。

 カブスのレギュラーシーズンでの得点(761)はナ・リーグ4位だが、無得点もしくは1点に終わったのはこの日で40試合目。これは同リーグでは最多で、負けるときの内容の悪さが4年連続の地区シリーズ進出を阻む要因となった。

 ロッキーズは9年ぶりとなる地区シリーズでブルワーズと対戦するが、今季は2勝5敗と分が悪い。このカードでの平均失点は5・7で、投手陣の踏ん張りがシリーズ突破へのカギを握っている。2勝のうち1勝(5月13日=〇4―0)を挙げたフリーランドはこの日のカブス戦で先発したために、地区シリーズでの可能になる登板は1回のみ。地区優勝を逃したために不利な状況にいることに変わりはないが、カブスを敵地シカゴで下した勢いをブルワーズとのシリーズに持ち込みたいところだろう。

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