大谷、右肘手術成功!最終戦から半日で即 二刀流復帰は20年開幕戦

[ 2018年10月3日 05:30 ]

エンゼルスの大谷
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 エンゼルス・大谷翔平投手(24)が1日(日本時間2日)、ロサンゼルス市内の病院で右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。ビリー・エプラーGM(43)がエンゼルスタジアムで、手術は成功したと発表した。来季は打者に専念するが、20年の二刀流復帰を目指し、今後はロサンゼルスとアナハイムを拠点にリハビリを開始する。

 午後1時25分。エンゼルスタジアムの会見場にエプラーGMが満面の笑みで現れた。

 「先ほど執刀医のニール・エラトロッシュと電話をしました。今日、大谷選手は右肘のじん帯再建手術を行い、無事に成功しました。この先のリハビリにも自信があります」

 大谷が午前中にロサンゼルス市内の「カーラン・ジョーブ・クリニック」で手術を受けた。サヨナラ勝ちを収め、荷物を整理して球場を後にしたのは前日午後5時。それから半日後の「即手術」は、「時期的なものも含めベストな選択と思っている」と口にしていた二刀流が、一日でも早く完全復帰するためだ。

 復帰時期について同GMは「今すぐ判断することは難しい。リハビリのプロセスがあるので回復次第」と話すが、DHならば、送球プログラムのリハビリが省かれる。「4カ月半〜半年の間に本格復帰できる」とする医師の見解もある。投手復帰は通常1年以上かかる。「二刀流復帰」は20年になるが、「打者」としては来年の開幕戦に間に合う見通しだ。

 今後のリハビリは球団の管轄下に置かれ、球場と病院を往復する生活がスタートする。同GMは「(術後は右肘の)柔軟性がどれくらいかなど測らなければならない」と経過観察の必要性を指摘。「日本よりも米国にいる期間が多くなる」と今オフは米国が拠点となることも示した。

 手術を終えた大谷に朗報も届いた。打率・310、7本塁打などを残し9月の月間最優秀新人に選出。打者に専念する来季へ弾みもついた。「かなり高い確率で今以上の状態になれると言われている。そこをイメージしながらやりたい」。打者で出場しながら、投手のリハビリに臨む前例なき挑戦が始まる。 (柳原 直之)

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2018年10月3日のニュース