ロッキーズが死闘を制して9年ぶりに地区シリーズに進出 ワイルドカード・ゲームでカブスを撃破

[ 2018年10月3日 14:10 ]

ナ・リーグ   ロッキーズ2―1カブス(延長13回) ( 2018年10月2日    シカゴ )

先発したロッキーズのフリーランド(AP)
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 一発勝負となるナ・リーグのワイルドカード・ゲームが2日にシカゴで行われ、西地区の優勝決定戦でドジャースに敗れたロッキーズが、中地区優勝決定戦でブルワーズに敗れたカブスを激闘の末に2―1で退けて9年ぶりに地区シリーズに進出。同点で迎えた延長13回の表、今季14勝を挙げている本来先発のカイル・ヘンドリクス(28)を攻め立て、2死からトレバー・ストーリー(25)ジェラルド・パーラ(31)、そしてこの日初打席となったトニー・ウォルターズ(26)の3連打で貴重な勝ち越し点を奪い取った。

 ロッキーズは初回、今季38本塁打を放って2年ぶり3度目の本塁打王となった主砲ノーラン・アレナド(27)の中犠飛で先制。今季17勝を挙げてポストシーズン自身初登板となった左腕カイル・フリーランド(25)は6回2/3で、ナ・リーグのチーム打率トップ(・258)のカブス打線を4安打に抑えて無失点で切り抜けていたが、2回以降、チームは追加点を奪えなかった。

 カブスは8回2死からアンソニー・リゾ(29)が中前に運び、代走の俊足テレンス・ゴア(27)が盗塁。ここで今季の打点王、ハビアー・バエズ(25)が左中間へ二塁打を放って同点に追いついた。

 それでもロッキーズは6人の投手リレーでカブスの反撃機を抑え込んで勝利。昨年のワイルドカードゲームではダイヤモンドバックスに8―11で敗れたが、今年はカブスを相手に雪辱を果たした。

 今季ナ・リーグ最多タイとなる18勝を挙げたカブスの先発ジョン・レスター(34)は初回こそ1点を許したがその後は好投。6回まで86球を投げて被安打4、奪三振9という内容だったが勝利にはつながらなかった。

 6回にはレスターの代打イアン・ハップ(24)が四球で出塁。1死後、クリス・ブライアント(26)が放った右翼への飛球を今季無失策だったロッキーズのデビッド・ダール(24)が落下地点を通りすぎて捕球できず(記録は安打)、1死1、2塁のチャンスをつかんだ。しかし続くリゾは二ゴロの併殺打。7回には安打、四球、打撃妨害などで2死満塁の好機を築いたが、代打のジェイソン・ヘイワード(29)はロッキーズ2番手で制球に苦しんでいたアダム・オッタビーノ(32)に三振に仕留められた。延長12回にも2死1、2塁というチャンスを迎えたが代打のビクター・カラティーニ(25)は凡退。中地区優勝決定戦に続いて地元シカゴで黒星を喫した。

 なおア・リーグのワイルドカード・ゲーム(ヤンキース対アスレチックス)は3日に行われ、ロッキーズは地区シリーズでブルワーズと顔を合わせる。

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