ロッテ大隣 最後のマウンドは直球勝負 360度からコールに「ヤフーで終われて良かった」

[ 2018年10月3日 19:17 ]

パ・リーグ   ロッテ―ソフトバンク ( 2018年10月3日    ヤフオクD )

<ソ・ロ>初回、マウンドに上がり下を向く大隣(撮影・岡田 丈靖)
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 現役引退を発表したロッテ・大隣憲司投手(33)が3日、古巣のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)で引退登板を行った。1番・上林と対戦し、宣言通りの直球勝負で2球目の137キロ直球を右前打され、苦笑いを浮かべながら現役最後のマウンドを降りた。

 「これで本当に現役最後なんだなぁと、福岡に入ってからは特にそう思っていたので。現役が終わるんだという気持ちでいっぱいなのと、気持ちよく打たれたのですっきりしているというか、そういった感じです。球場全体が応援してくれている感じがして最後、ヤフーで終われて良かったなと思いました」

 マウンドに駆け寄る選手、ベンチから出た井口監督らと握手し、一塁側ベンチからは花束を手にした工藤監督もグラウンドへ出て祝福。バッテリーを組んでいた高谷は登板前から涙をこらえきれず、むせび泣いた。2012年には12勝し、14年は黄色靱帯(じんたい)骨化症の手術から復帰し、日本一の原動力になった。客席の「大隣コール」はロッテ側だけでなく、当時を知るファンも加わり、360度からその背中に注がれていた。

 ただ、2番手・酒居が流れを作れず、初回に4点を先制されたことで「酒居にはランナーを残して難しい状況で行かせてしまった。何とか1アウト取れれば良かったんですけど」と反省していた。

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