常葉大菊川・奈良間 名刺代わり豪快一発 静岡大会打率は驚異の・818

[ 2018年8月7日 19:26 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会1回戦   常葉大菊川8―7益田東 ( 2018年8月7日    甲子園 )

<常葉菊川・益田東>4回無死二塁、奈良間は中越え2ランを放ち一番ポーズ(撮影・井垣 忠夫)
Photo By スポニチ

 静岡大会で驚異の打率・818をマークした常葉大菊川(静岡)の主将・奈良間大己内野手(3年)が4回に”名刺代わり”の一発。2安打2打点と初戦から活躍した。

 益田東戦に「1番・遊撃手」で先発出場した奈良間は4―1と3点リードで迎えた4回に無死二塁で打席に入ると、1ストライクからの2球目を同校の代名詞となったフルスイング。見逃せばボールと思われる低めの球を豪快にすくってバックスクリーンに叩き込んだ。「全然入ると思わなかったんですけど、風に乗ったかなという感じです。自分でもびっくりしました」。自身高校通算21本目だという本塁打を振り返った。

 常葉学園菊川時代の2007年春にセンバツを制し、翌08年夏には準優勝。送りバントをせず、豪快なフルスイングと積極的な走塁が大きな話題を呼んだ。それに加えて今回は高橋利和監督(32)が「ノーサイン」での野球を掲げ、打撃や盗塁などのサインは一切出ない。

 本当にノーサインかと聞かれた奈良間は「そうです」と答え、相手捕手の悪送球を誘発して決勝点をもぎ取った8回の神谷の三塁盗塁についても「若干、神谷が走るよってサインをくれたので、自分は見逃して神谷を見守るだけでした」と自らの打席を振り返った。

 ノーサインでの野球について「最初は不安だったけど、ここまできたらノーサインでやってやろうと強気な気持ちで全員やっているのでノーサインでできています」と奈良間。甲子園でもノーサインで勝ち切って「本当に嬉しいです」と声を弾ませ「1戦必勝でもう1勝したいと思います」と意気込んだ。

続きを表示

2018年8月7日のニュース