山梨学院・垣越、無念の10失点 旧友・根尾との約束はプロで

[ 2018年8月7日 08:40 ]

第100回全国高校野球選手権記念大会第2日・1回戦   山梨学院12―14高知商 ( 2018年8月6日    甲子園 )

山梨学院先発の垣越(撮影・近藤 大暉)
Photo By スポニチ

 いつものゆったりとしたフォームに焦りが見えた。山梨学院の146キロ左腕垣越が5回1/3で10失点。平均135キロ前後と直球に力がなく「久しぶりの先発で、抑えたい気持ちが強くてストライクを取りにいってしまった」。背中に痛みを訴えて7月8日の山梨大会初戦以来、先発登板がなかった影響もあった。

 旧友との約束は果たせなかった。この日の第2試合で活躍した大阪桐蔭・根尾とは、飛騨高山ボーイズ時代のチームメート。しかし当時は「手が届かない存在」だった。エース根尾に対し垣越は控え投手。それでも今年1月に「甲子園で投げ合おう」と連絡があった。前日の開会式前には「ちゃんと投げるから見ててくれ」と根尾に宣言した。

 垣越は「プロ志望届は出すつもりだったけど、今日の内容なので考え直したい。プロでレベルの高い打者と戦いたい気持ちはある」と複雑な胸中を明かした。ただ、吉田洸二監督は「将来性がある。早くプロに行った方が良い」と背中を押す考えだ。対戦の約束は未来へ持ち越された。 (武田 勇美)

続きを表示

2018年8月7日のニュース