広島・野間“再ブレーク”に燃える 復帰でM点灯導く「また頑張ります」

[ 2018年8月7日 05:30 ]

広島の野間
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 7日の中日戦にも1軍合流が見込まれる広島・野間峻祥外野手(25)は6日、再ブレークに意欲をみせた。今季は定位置をつかみつつあった中、7月21日の巨人戦の守備で左足首をひねったとみられて翌22日に登録を抹消された。2軍では実戦3試合をこなし、万全を期しての復帰となる。離脱前まで打率・310と打撃開花した勢いを途切れさることなく、再び首位独走に貢献する。

 野手は休日だったこの日、野間はマツダスタジアムを訪れた。バットなど2軍に移動させていた荷物を運び終えて、7日からの1軍合流の準備を済ませた。離脱は16日間。短期間で復帰できることは、不幸中の幸いといえる。

 「(ケガを)やってしまったのは仕方ない。それ(短期間)で済んだのはよかったと思う」

 2軍では3日からのオリックス3連戦に先発出場し、5日同戦では二塁打を2本放つなど調整は順調。実戦での動きも問題なく、「スライディングも全て大丈夫。不安なく動けます」と1軍から声がかかるのを待っていた。炎天下の中、由宇球場で汗を流しながら、「上(1軍)ではこれまでよりかは結果が出ていたので…。それでも、やることは変わらない。もう一度、結果を残せるようにやっていきたい」と意気込んでいたように、見据えるのは再ブレークだ。

 昨季までは、チーム随一の走力と守備力を兼ね備えながら、打撃が課題でベンチを温めていた。それが一転、今季は打撃が開花し、打率・310と好調を維持。53試合に先発出場し、層の厚い外野で定位置をつかみつつあった。

 7月21日の巨人戦で、8回に左前への飛球を好捕した際に左足首をひねったとみられ負傷交代。翌22日に登録を抹消された。突然の急停止も、取り返す期間は十分にある。現在、左翼は松山とバティスタの併用が続いており、再度、定位置獲りへの競争が始まる。それでも、強打の2人にはない走力と守備力があり、実戦復帰後すぐに昇格した事実からも、首脳陣からの期待の大きさがうかがえる。

 優勝へのマジックナンバー点灯は、最短なら球団最速だった昨季と同じ8日。野間の離脱後も勢いは揺るいでおらず、復帰がかなったいま、さらに首位独走を加速させたいところだ。野間は帰り際、記者陣に言い残した。「明日から、またがんばります」。リーグ3連覇へ、赤ヘルの主役がそろう。 (河合 洋介)

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2018年8月7日のニュース