【高知】高知商 明徳義塾のV9阻止!超高校級右腕・市川を完全攻略

[ 2018年7月27日 05:30 ]

第100回全国高校野球選手権記念高知大会決勝   高知商10―2明徳義塾 ( 2018年7月26日    高知県立春野 )

 かつて強者の象徴だったユニホームがマウンドで波打った。高知商が明徳義塾の9連覇を阻む大勝。「こんな展開になるとは…。まだ実感が湧きません」。12年ぶり23度目の甲子園切符に、上田修身監督の声は興奮で上ずった。

 エース北代が大胆に投げた。3回まで先頭打者に安打を許しながら、虚をつく90キロのスローカーブで的を絞らせない。「こんなに多投したのは初めて。明徳打線には有効だと思って」。上田監督は高知商が80年センバツを制した時の主将。当時のエースは中西清起(元阪神)で、間近で見た投球術や調整法を背番号1に伝授した。

 打線も前半は直球、後半は変化球狙いを徹底。超高校級の市川を完全攻略した。10―2の痛快なスコアで、夏は08年準決勝に勝って以降5連敗していた明徳義塾をついに倒した。

 創部100周年の節目に大輪の花を咲かせ、長く高校球界をリードしてきた「四国4商」で唯一、記念大会に名前を連ねる。上田監督は「甲子園で聴く校歌は最高。1回でも実現したい」と誓った。

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2018年7月27日のニュース