巨人・亀井 少女の願い「ホームラン打ってください」かなえた

[ 2018年7月12日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人7―3ヤクルト ( 2018年7月11日    神宮 )

<ヤ・巨>山口俊(左)をねぎらう上原(左から2人目)、高橋監督(同3人目)ら
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 巨人・亀井は敵地・神宮に駆けつけたファンの大声援と拍手に、右手を上げて応えた。

 「みんな勝ちたい一心でやっている。ファンの皆さんの期待に応えたかった」。3回1死二塁。フォークを捉え、打球を右翼席に放り込んだ。7号2ランでプロ初先発したヤクルトのドラフト2位・大下をKOし、7回にも右中間へ8号ソロ。2発を含む4安打3打点で4連勝に導いた。

 少女との約束も果たした。6月24日の本拠地でのヤクルト戦。5回終了時に行う「キャップ・シャッフル・ゲーム」に参加した女の子から「亀井選手、ホームラン打ってください!」とラブコールを送られた。ベンチには坂本勇やブレークした岡本もいたが、指名を受けたのは35歳のベテラン。亀井は照れ笑いを浮かべて近寄り、誓いの握手を交わした。それ以来のヤクルト戦。少し遅れた分、1本おまけの2発で応えた。

 1試合2本塁打は17年8月1日の同戦以来だ。少女が来ていたユニホームは高橋監督の背番号24。同じ左打ちでプロ入り前からの憧れの選手であり、入団時には1つ多い背番号25を希望した。現役時代には自主トレにも同行した。その指揮官の胴上げこそが、もう一つかなえる目標だ。

 「2本とも完璧な本塁打だった」と称えた高橋監督。前半戦を4連勝以上で終えるのは95年以来23年ぶりだ。首位・広島とは6ゲーム差の2位。「しっかり首位・広島を追いかけていけるように。勝ち続けるしかない」。背番号24の胴上げに向かって、後半戦も亀井が勝負強さを見せる。 (岡村 幸治)

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